2010年10月アーカイブ

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 ドイツは日曜日から冬時間へ突入。日曜の午前3時になったら、時計の針を1時間遅らせて2時にする。つまり2時から3時をもう一回過ごすことになる。それが冬時間の始まり。

 冬時間になると、いきなり日暮れが早くなる。そりゃそうだ。きのうまで17時半に暮れていたのが、今日からはいきなり16時半に暮れるわけだから。

 もう、これから坂道を転げ落ちるように、どんどん暗くなっていくわけよ。そして心もそれに比例して、どんどん暗くなっていくのが人間ってものなのよ。

 そういうわけで、わたくし来週あたり、ちょっくら郷に帰らせていただきます。
 日本のみなさま、日本でお会いしましょう〜。
 ベルリンのみなさま、またクリスマスにね〜。

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 私が今まで食べた中で、最高においしいと思っているシュトレンが今年も届いた。
 その重さ、なんと1,5Kg! 1人で食べたら何週間かかるんだ。いや、1人で食べるなんて狭量なことを言ってはいけないな。みんなで分け合おう。

 でも、お店のオーナーさんによると、あとひと月ぐらいは寝かした方がいいみたい。でもなー、これを横目で見ながらひと月過ごすっていうのも、なかなか拷問よ。

 お店は、バーデン・ヴュルテンベルク州にあるEllmendigenという町にある、Cafe Becker。なんか最近この州にご縁があるなあ。
http://www.cafe-becker.de/

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 この前の旅行でシュトゥットガルトにも寄った。今シュトゥットガルトと言えば、"Stuttgart21"でもちきり。
 これはシュトゥットガルト中央駅を建て替えるプロジェクト。それにより各都市への列車の所要時間が縮まるという。でも市民から強い反対意見が出て、現在駅の周りではびっしりと反対ビラが貼られ、デモが行われたりしている。

 で、なんで建て替えることで各都市への所要時間が縮まるのかというと、それはこの駅が現在頭端式(行き止まり式)ホームだから。ミュンヘンとか、ライプツィッヒとかもそう。東京だと、例えば小田急線の新宿地上駅とか。

 この方式だと、いったんホームに入った列車は、進行方向を変えて今来たルートを戻りながら出て行くことになり、その分時間や距離にムダが出る。効率を考えると、そのまま走り抜けられるホームのほうがいい。
 だから新しい駅はみんな走り抜け方式。ベルリン中央駅もそうでしょ。

 昔は今みたいに全国の都市が同じ路線で結ばれていなくて、ある一定の都市間を走っていただけだった。例えば、ベルリンからハンブルクに行くときは、ハンブルク駅に行き、そこから鉄道に乗る。アンハルトへならアンハルト駅から乗る。そういう感じだった。
 だけど今は一つの駅に多方面への列車が止まるので、それだと都合が悪い。頭端式ホームは時代に合わなくなってしまった。

 でもね、私はこの頭端式ホームがとても好きなんだ。ヨーロッパっぽい雰囲気をかもし出している気がして、風情がある。
 以前「駅が頭端式でヨーロッパらしい風情がある」と原稿に書いたら、「わかりにくい」と言われ削除されちゃったけど、これは私が勝手にそう思っているだけなんだろうか。

 ま、それはさておき、頭端式を保ちながらも走り抜けられる構造にすることは可能。それは地下に走り抜け用ホームを造ること。
 アントワープ駅がそうで、地下が特急ホームになっている。以前このコーナーでも書いたけど、あの駅、本当にかっこいい。地上部は昔のままで非常にクラシック。地下ホームは超モダンで近代的。興奮して写真いっぱい撮っちゃったもんな。
 シュトゥットガルトも、地下に走り抜け用ホームを造る予定らしい、このまま計画が進めばだけど。

 "Stuttgart21"に関しては、私は何とも言えないけど、現在各都市にある頭端式ホームは残って欲しいなあ。

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 11月号テキストが発売になりました。みなさん、ドイツ語の勉強は続いていらっしゃいますか?
 私はドイツにいるから毎日が勉強なわけですが......家にいると一言も発しないまま1日が終わることもあったりするんですよね〜。
 そんなときはカフェにでも行って、ちょっとでも話さないと。ただでさえ天気が悪くなってきて、気が滅入りがちなのでね。

 さて、今月号の連載「ベルリンからの小さな旅」では、デッサウに行ってきました。デッサウと言えば、バウハウス。
 「ドイツデザイン」と聞くと、シンプルでモダンなイメージがありませんか? あれはバウハウスの影響が大きいと思います。当時、バウハウスが発表したデザインは相当衝撃的だったのでは。今でも十分モダンですからね。

 そんなバウハウスにゆかりのある場所を、いろいろ訪れてきました。バウハウス建築の一般住宅にまで潜入しちゃいましたよ。
 詳しくはテキストで。ドイツ語勉強の合間に、ひととき旅気分を味わっていただけたらうれしいです。

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ところ変われば

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 今回旅行したバーデン・ヴュルテンベルク州はドイツの南西部で、私が住んでいるベルリンからはずいぶん遠い。列車なら6〜7時間かかる。車なら休み休み走って8時間ぐらい。

 そんなわけで風習ほかもろもろ違うし、標準ドイツ語で話されてもイントネーションが違う。方言になるともう、何が何だか。外国語だね、ああなると。

 で、このコーナーの9月10日付に書いたワインの発酵途中である「フェーダーヴァイサー」も、彼の地では「ノイアーヴァイン Neuer Wein」と言うのだった。直訳すると「新ワイン」なので、おそらくフェーダーヴァイサーのことだろうなあと思っていたけど、この写真を見て確かにそうだと確認。

 そこでは珍しいピンクのノイアーヴァインを飲んだ。おいしい〜。なんでこんなにおいしいんだ。
 リンゴジュースのようなおいしいさなので、いつも通りグビグビ飲んでしまった。でも家飲みのときのようにへべれけにならなかった(自己判断による)のは、仕事中という意識があるからか。

 バーデン・ヴュルテンベルク州は、ワインがおいしい。私はワインの知識はさっぱりだけど、飲むのは好き。きりっと辛口、ほんのりフルーティなど、いろいろある。
 もし今でも、超甘口のドイツ白ワインしか日本に輸入されていないとしたら、それは本当に残念。もっとおいしいのがいろいろあるんだから。それに赤もあるのよ。かなりライトな感じだけど。

 と、こんなことを書いているけど、私だってベルリンではドイツワインはほとんど飲まない。なんとなくスペイン・リオハ産が好きで、ついついそればかり買ってしまう。
 でも、今回の旅行中にすっごくおいしい白を飲んだので、これを機にドイツ白ワインをいろいろ試してみることにするかな。

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 ベルリンに帰ってきた。今回の南ドイツ旅行は私にとってはわりと長旅だったので、そこそこ疲れた。詳しい話は次回にするとして......。

 たとえ1泊旅行でも、違う町からベルリンに帰ってくると、すごくほっとするんだよね。
 ベルリンに着いたのは深夜0時ごろだったんだけど、地下鉄ホームでは数人が歌って盛り上がってるし、アパートに帰ればお向かいさんがパーティをやっていて、人でガヤガヤ。上の住人は相変わらずギター弾き語りの「俺リサイタル」状態。

 もう、それまでずっと静かな町にいたからね。深夜0時のベルリンのこの有り様に思わず笑ったよ。
 でも、きっとその方が私は好きなんだろうなあ。静かできれいな場所よりも、何でもアリのごった煮状態のベルリンがほっとする。

 この街は、誰にでも居場所がある。呼吸ができる。
 だから私は、ベルリンが好き。

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南ドイツは外国

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 取材旅行で南ドイツに滞在中。ベルリンに住んでいる私から見ると、ここは外国だな。
 というか、ベルリンがドイツの中で特殊なのであって(「ベルリンはドイツでない」とドイツ人も言うし、私も同感)、みんながイメージする"ドイツ"というのは、こっちの方なんだろうと思う。

 毎晩おいしいものを食べて満足。ワインもおいしい。食は北より南ドイツの方がレベルが高いのは、確かだと思う。ただ、レストランは郷土料理的な内容が多いかも。
 ベルリンのカフェやレストランは、インターナショナル。私がベルリンカフェの本でおすすめしている"まったり系カフェ"も、ここには全然なさそうだ。味で選ぶなら南、種類や雰囲気ならベルリンか。

 ホテルでは、部屋で無線ランが使えて大助かり。ただ、毎日移動するので、お返事が遅くなるかもしれません。どうかお許しくださいませ。

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 1年半前に訪れた雑貨メッセで、ひと目ぼれした作品がある。
 それは、シルクスクリーンによって繊細な模様がプリントされた布や紙。植物が主なモチーフで、その繊細なタッチと淡い色合いが、私の心をとらえて放さなかった。ちょっと北欧風の印象もある。日本人の好みにもよく合いそう。

 とにかく、作品にひと目ぼれ。
 その作品はドイツ人女性デザイナーによるものだったのだけど、あいにく会場にご本人はいなかった。そこで会場にいた男性(実はデザイナーさんのご主人だった)に、「この作品、すごくいいです。好きです」と告白(?)し、パンフレットをもらって帰ってきた。

 それから1年半。私はそのパンフレットをしょっちゅう眺めながら、「いつかこの人に会いたいなあ。アトリエに行ってみたいなあ」と思い募らせていた。

 でもアトリエがあるのは、ベルリンからちょっと距離がある町。いろんなことを考えて、行くのをためらっていた。だけど、こんなにずっと思い続けているのなら、とにかく行動しなくちゃいけないと決心した。

 そして、思いきってご本人に電話をしてみると、「どうぞいらっしゃい」と快く招待してくれたのだった。
 本当に、ドイツではみんな快く私を迎えてくれる。見知らぬ外国人の私を、アトリエや自宅に招いてくれる。うれしい。

 その方のアトリエは自宅内にあって、そのご自宅が、これまたとってもセンスがよかった。どの部屋にもご自身デザインの壁紙やカーテンがあって、うっとりするほど素敵。
 一部の家具は「粗大ゴミから見つけてきた」んだそう。
 これは、センスのいい人はみんなやっている。見る目があるから、ゴミだけどおしゃれなものを拾ってこられる。そして、自分流に手直しして、新品よりも、もっと素敵にしてしまう。

 うれしかったのが、その方と私のデザインの好みが超一緒だったこと。
 50〜60年代の食器や、ベルリン在住の陶芸作家さんなど、私が好きなものを全部持っていらっしゃった。
「この陶芸家さんの作品が好きなの」
「あ、この方の作品、私も大好きです!」
「これは60年代の食器でね」
「あ、色が素敵!私もよく蚤の市でこの時代を買い集めてます!」
「ねー、いいわよねー」
「ねー」
 みたいな感じで、すっかり意気投合。同じ感覚を分かち合えるって、なんてうれしいんだろう!

 そんなわけで、ご自宅でお茶をご馳走になりながら、作品も購入し、とってもしあわせな気持ちでベルリンに戻ってきた。

 帰りの列車のなかで、あったかい気持ちがこみ上げてきた。思いきって会いに行って、本当によかった。

 人も作品もこんなに素敵なんだもの、私は絶対に日本に紹介したい。この方の記事を書きたい。そして、もっと多くの人と、大好きな感覚を分かち合いたい。

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恐ろしや暖房費

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 去年分の暖房費の精算書が管理会社からやって来た。この前の冬はとにかく寒かったから、風邪を引いちゃいけないと思ってけっこう暖房をつけたんだ。だから、精算が恐ろしかったのだ。

 恐る恐る金額を確認すると、ごく少額。よかったー、これならダメージも少ない。急に数百ユーロ払えとか言われても困るしなあ。

 ベルリンの賃貸住宅のシステムは、暖房費も水道代も家賃に含まれていることが多い。1年に1回業者さんがチェックに来て(外にメータがないから、自宅に入ってくる)、その使用料によってさらに追加で払ったり、逆に余剰分が戻ってきたりする。
 それが1年分まとめてだから、どうしても金額が大きくなりがちで恐ろしい。

 私はひとり暮らしだからまだ自分でコントロールできるけど、WG(フラットシェア)とかで、誰かが異常に暖房をつける人だと後が大変。

 私は、ベルリン来た最初の年は3人でシェア生活をしていたんだけど、私ともう一人の日本人がこのシステムを理解していなくて、毎日のようにバスタブにお湯を張っていたら、後になって恐ろしい金額を払うことに。それに懲りて、今はチョロチョロしか使わない。まあ、今のアパートにはバスタブはないし。

 日本みたいにメーターが屋外にあって、毎月請求が来るのなら、こんなにビクビクしなくていいんだけどな。

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 もうクリスマス菓子がスーパーで売ってる。確か9月下旬にはもう並んでたよね? こういうシーズン商戦って、どんどん早くなるんだろうか。あんまり早すぎてもまったく風情を感じないけど。

 とかいいながら、とりあえずレープクーヘンを買ってみた。スーパーで売ってるものだから別段高級品ではないけど、まあ、試しにね。

 レープクーヘンとは、シュトレンと並ぶ、ドイツの代表的なクリスマス菓子の一つ。ナッツの粉に小麦粉やスパイスを混ぜて焼いたもの。

 レープクーヘンの種類にはいろいろある。よくドイツのお祭り屋台で、茶色いハート型のクッキーに文字が書いてあるものがつり下げられているけど、あれは「ブラウナー・レープクーヘン」といって、レープクーヘンの一種。
 私はてっきり、あれは飾り専用だと思ってたけど、ちゃんと食べられる。ま、堅いけど。

 最高級は「エリーゼンレープクーヘン」というもの。アーモンド(またはヘーゼルナッツかクルミ)の含有率が25%以上でないと、エリーゼンと名乗れない。
 口当たりは、ナッツの油分でとってもしっとり。円盤状のエリーゼンを手で折ると、ふわっと折れる。おいしい。一口、ひとくち、味わって食べたい。
 カロリーもすごそうだけど、冬は寒さで体力を消耗するからこういう食べ物ができたわけで、カロリー高いのは当たり前ってことで。

 こういう日持ちのするお菓子を食べながら、クリスマスを待ちわびる。クリスマスって、当日だけじゃなくて、こういう待ちわびる期間がいいんだよね。
 って、まだ10月になったばっかじゃないか。もうクリスマスが来たら困るよ。

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 安い家賃で、広い部屋に住めるのが魅力のベルリン。
 今でもドイツのほかの都市に比べれば十分に安い(もちろん東京と比べてもはるかに安い)と思うけど、ここ数年で大きく変わってきた印象がある。

 私の友人カップル(ドイツ人)は、ミッテ地区のアパートに8年ぐらい住んでいる。ベルリンのミッテ地区といえば、統一後にレストランやブティックが次々とできて、すっかりおしゃれになってしまったエリア。当然、そこに住みたい人は多い。
 そのカップルが現在のアパートに入居した当時は、まだ家賃も安かったし、入居希望者の競争率も高くなかった。

 でも超人気エリアになってしまった今は、大家としては新しい住人を入れて、その際に家賃も大幅アップしたい。今なら金額が高くても、入居希望者はたくさんいるはず。

 そういう背景があって、その友人カップルは大家から出て行けと再三言われているらしい。大家はなんでも「自分の親戚がここに入居したいから......」と、訳のわからない理屈を並べている様子。
 でも友人はそこに住み続けたいので、弁護士に相談しているという。

 今日は別の友人が、ベルリン市内で引っ越しを考え中だけど、物件が少なくて家賃も高い......と話していた。しかも、ネットでチェックした物件について問い合わせようと不動産業者に電話しても、返事をくれないとか。
 その友人によると、希望のアパートに入居できた別の知り合いは、不動産業者に任意でお金を払ったという話。

 そうまでしないと、人気エリアには住めなくなっているのかな。需要と供給のバランスが、確実に変わってきている。
 何となく私の印象では、2006年にドイツでサッカーワールドカップが開催された後あたりから、ベルリンの住宅需要が増えたような......。

 もう私は、今のアパートから引っ越せないだろうなあ。今と同等の住まいを見つけるのは、まず無理だろうし、あったとしても大家さんが私を選ばないと思う。だって、外国人でフリーランスと来れば、二重苦だからね。
 本当は、寝室用にあと一部屋ほしいんだけど。もっと仕事をがんばれってことか......。

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