2012年8月アーカイブ

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一般のお宅を覗いてみたいと思いませんか(写真はイメージです)

 私はこれまでベルリンインテリアの本を6冊出して、その過程でたくさんのお宅を訪問してきました。撮影したお宅だけでも100軒以上、下見だけさせていただいたお宅を入れたら倍ぐらい? 一般宅はどこもそれぞれ住んでいる人の個性が感じられて、おしゃれかどうかなど関係なく、見ていて純粋に楽しいんです。
 旅行でベルリンを訪れた人たちも、一般宅を訪問できたらきっと楽しいんじゃないかなあ、私が案内できたらいいなあ、といつしか漠然と考えるようになりました。

 そうしたら、私と同じことを考えて実行している人がいたんです。
 だから会いに行ってきました。

 ベルリンの一般宅を訪ねる旅行代理店、その名も"opendoorsberlin"
 ベルリーナーたちが実際にどんな家に住んでいるのか、そしてどんな風に暮らしているのかを自分の目で見ることができます。

 見学日は毎週土曜日。参加希望者は事前にホームページから登録して、見学日に指定された時間に"opendoorsberlin"のオフィスに行き料金を払い、訪問先のアドレスをもらって、自分でそのお宅へ行くというシステム(ガイドはつきません)。もちろん、そのお宅の人と話もできます。

 この"opendoorsberlin"はインテリアがテーマではないので、私の本に載っているようなお宅とはまた違うかもしれませんが、リアルなベルリンの一端に触れられます。

 私は"opendoorsberlin"の主宰メンバーではないので、これは別に営業で書いているわけではないんです。日本人旅行者の方々にとっておもしろい体験になるだろうと思うのと、リアルなベルリンを感じてもらえたらベルリンが好きな私としてはうれしい、という気持ちから紹介しています。

 英語・ドイツ語に自信がない、わからない、という方は、私にご連絡をいただいても構いません(メール:info@kubomaga.com)。申し込みの取り次ぎや、場合によっては訪問に同行できるかもしれません。ご興味があれば、お気軽にメールをお送りください。

 普通の観光とはひと味違う、リアルなベルリンに触れたい方に。
 "opendoorsberlin"
 http://www.opendoorsberlin.de/

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いざ!


 何度も書くけど、ベルリンの夏は一瞬。8月に入ると秋(というか冬)への恐怖がじわじわと迫ってくる。
 しかし今年は何か勝手が違う。この期に及んで、まさかの気温30度超え。これを逃したら、もう二度と夏は戻って来ないかもしれない。そんな強迫観念にかられて、「定期券で行く船旅」第2弾を決行!

 この「定期券で行く船旅」企画、詳しくは8月3日付のブログでご覧いただくとして、要するに普通の定期券でベルリン公共交通のフェリーに乗るというのが趣旨。
 前回は西のWannsee(ヴァーンゼー)のF10線を制覇したので、今回は東のMüggelsee(ミュッゲルゼー)を走るF23線を制覇へと向かった。

 地図を見ながらF23線の始発であるMüggelwerderweg(ミュッゲルヴェアダーヴェーク)へ。前回のWannseeの賑わいとは打って変わって、この先に停留所があると思えないほどひっそりとした小径。周りは完全な住宅街。大丈夫なの......と心細くなりながら、停留所付近と思われる場所に到着。

 え......行き止まり?

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柵がはりめぐらされている......

 ......と思ったら、なんか脇に扉がある。そこを入ると......
 いたー! フェリー!

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こんなところに

 非常にグッドなタイミングで、乗船と共に即出航。ちなみに前回同様、切符のチェックはなし。ベルリンは駅に改札はないから、フェリーも同じことか。
 船内に入ると、なんかWannseeのF10線と比べて船も小ぶり。客層もこう、なんとも言えぬローカル感が漂ってる。いいんじゃない〜? 

 桟橋を離れた船は、途中からぐっと細い水路へと入っていく。あら、隣で手こぎボートの人たちもいるじゃない。目と鼻の先には、泳いでる子どももいるし。そのすぐ横をこんなフェリーが走っちゃっていいわけ? まるで1車線道路に、トラックと自転車と歩行者がぐちゃぐちゃに入り乱れて走っているような状況なんだけど。
 いや〜、おもしろい。おもしろくて大興奮。

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フェリーのすぐ横で人が泳いでいるんですが

 しかし船長さんは、そんなことは意に介さぬ様子でひたすら船を進める。途中2つの停留所を経て、終点のKruggasse(クルークガッセ)に約25分で到着。

 ちょうど降りたところに、いい塩梅に魚の燻製を売るインビス(軽食堂)が。白身魚フライサンドとむつの燻製を注文する。しかしむつは、なんでこんなに脂がのっててうまいのか。日本の出版社にいたときよく食べていた、むつの照り焼き定食を思い出す。

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奥のむつ燻製がうまい〜

 食べながら、ふと向こう岸に目をやると、どうもさっきから手こぎボートがあちらとこちらを行ったり来たりしている。ボートには「F」の旗が立っている、ということは......これがもしかして所要時間5分のF24線?!

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ドイツの首都の公共交通

 いやー、渋い。渋いわベルリン公共交通。
 手こぎボートが公共交通。ベルリン......ドイツの首都だよね......。
 こういう路線があるから毎年どんどん値上げするのかもしれないけど、んー、こんなピストン輸送の手こぎボートやフェリーがあるなら仕方がないか。

 結論:定期券があるなら、どんどんフェリーを利用する! フェリーは東側のF23線の方が断然おもしろい! だけどこの線は8月末まで、しかもなぜか月曜運休なので、お早めに!


<8月21日付訂正>
「この線は8月末まで」と書きましたが、「10月3日まで」の誤りでした。ただし、手持ちの時刻表(2010年版)によると、Müggelwerderweg18時00分発の便は8月31日まで、同19時00分発の便は8月24日までのようです。
ということで、F23線は秋まで楽しめます。

また、「むつの燻製」と書きましたが、日本では「銀ダラ」または「イボダイの一種」が近いようで、まったく同じ種の魚は存在しないようです。ドイツ語で言う「ブッターフィッシュ」(英語ならバターフィッシュでしょう)という魚です。脂がのっていて美味です。

以上、訂正してお詫びいたします。

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ノイケルン辺りだと英語ばっかり聞こえてくる


 英語の文法をさらい始めた矢先、携帯が鳴った。出たらいきなり英語が聞こえてきた。あまりに流ちょうすぎて何を言ってるのやら状態だったのだけど、私にかけてきた目的は想像がついた。

 英語で話された場合、ひとまずドイツ語でもいいかどうか聞いてみてもいいんだけど、電話だと相手が何人かわからない。とにかく流ちょうすぎるほど淀みなく話されたので、こちらもひとまず英語で応えてみた。

 で、実際に会ってみたら、ドイツ人の名前。でも待てよ、ドイツ人だからと言ってドイツ語ができるとは限らない。外国で生まれ育っている可能性もある。
 なので、会ってからもしばらくずっと英語でやりとりしていたものの、どうにも限界が来てついに「ドイツ語でもいいですか?」と聞いてみたら、相手はまったく普通にドイツ語を話し始めた。

 なんだ〜、ドイツ語が母国語のドイツ人じゃん。
 きっと相手は、私が外国人だからよかれと思って英語で話しかけてくるんだよねえ。わかるのよ、そう考えるのは。外国人との共通語は英語。ドイツ語ができなくても、英語ならみんなできるはず。特にライターという職業なら、できて当たり前。たぶんそう考えるのよ。
 
 特に私はアートやデザイン関係の人に取材(ほとんどがお宅訪問)することが多くて、そういう分野に関わる人たちは世界を舞台に仕事をしている。だから、ドイツにいても英語で仕事が進んでいる。
 さらに6月2日付けのこのブログにも書いたとおり、ベルリンでは外国人が増えている。たぶん、ドイツ語ができない人(英語で済ませられる環境にいる人)が少なくない。ベルリンは急速に国際化してるんだよね。

 英文法は今おさらい中だけど、会話はねえ、訓練でしょ。実際に英語話者と会話するのがいいよねえ。タンデムでも見つけるかな......。

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たとえばこれが好きな物


 ソファを買ったのなんだの書いていると、余裕があるように見えるかもしれないけど、そんなわけがない。フリーランスって仕事が来なければ失業状態だし、原稿料だって仕事量を考えたら悲しくなるぐらい少ないときもある(う、ちょっとグチになった)。余裕なんか、この先ずっと生まれないんじゃないかと思う。

 だからお金の使い道は、嫌でも考えるようになった。家賃、食費など必要最低限のこと以外に、何にお金をかけるか。
 私は、自分の好きな人や物にかけたいと思うようになった。私が取材する人は、何かを作っている人がとても多い。自分好みの物は純粋にほしくなるし、品を買うことでそういう作り手たちを支持したいという気持ちが生まれた。日本で勤めていた頃は、あんまり真剣に考えたことはなかった。

 お金を使うということは、選挙みたいなものかなとも思う。使う先の人や企業を支持することだと思う。

 そういえば以前、個人経営の食料品店のそばに安売りスーパーができることになって、その食料品店を利用していた人はそのことを気の毒がっていたことがあった。でも、いざスーパーがオープンしたら、そっちを利用してんのよ。個人経営店に同情するなら、たとえ多少値段が高くてもその店で買えばいいのにと思った。

 かと思うと、ある人は「若いアーティストの作品を好んで買っているの。そういう形で若い人を支援するのは悪くないと思う」と言ってた。

 お金の使い道って、人の個性が表れる。

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ようやく巡り合えた


 まだまだ続いてますよ〜、「新居インテリアシリーズ」。もっとも、自分好みの部屋に設えるのは住んでる限りずっと続くだろうから、このシリーズもずっと続くわけだけど。そのうち新居じゃなくなるけどね。

 今回は、かねてから懸案だったソファをようやっと見つけた話。
 前のアパートは小さかったのでソファを置くスペースがなく、当然ながら持っていなかった。でも今のアパートに引っ越したら、リビングがずいぶん広くなった。だから友だちを呼びたいじゃない? だけど、うちには一人がけの椅子が数脚あるだけだったので、せいぜい2〜3人しか来られなかったんだよね。

 私自身が自分の行動を振り返ると、いつもデスクに向かって座っているので、実はそれほどソファに座るシーンはない。だから買うのを急いではいなかった。
 それに、ソファは安い買い物じゃない。1000ユーロ(約10万円)を超す商品もざらにある。そんなに高いお金を払って、妥協するなんて嫌でしょ。

 自分の中では、好みのソファの具体的なイメージがあったから、それに巡り会えるまでじっくり待とうと思っていた。だけど、7月はわが家に立て続けに来客があって、ソファがないことで不便な思いをさせてしまい、ちょっと焦り気味だった。

 そんなある日。何気なくヴィンテージ家具店を覗いたところ、なにやらよさそうなたたずまいのソファがあるではないの。
 3人掛けなのでちょっと大きいけど、デザインも張り地の素材も好みだし、70年代初頭の品なのに状態も非常にいい。そして値段を聞いてみたら、思い切れば買える範囲。極めつけは「ソファベッドにもなりますよ」という言葉。うちに泊まる人のために、ずっとソファベッドを探してたのよ。

 もうこれ、買った方がいいんじゃないの、今これを逃したら今度はいつ納得できる品に出合えるかわからない、と思いつつ、やっぱりねー、ジュース1本買うのとは訳が違う。
「ちょっと家に帰って寸法を測ってみます」と答えて、ひとまず家路へ。いつもインテリアの相談に乗ってもらっている友人に意見を求めながらも、心は既に「買う」気持ちで満々に。
 そのうち、こうしている間に誰かがあのソファを買ってしまわないか、心配でたまらなくなってきた。
 これはもう買うべきだ。もし今後、明日の米を買うお金もなくなったときに、いざとなればこのソファを売ることもできるじゃないの、うんうん。という無理矢理な理屈も芽生えた。
 それで、翌日の営業時間開始早々に電話を入れ「買いますから」と予約した。

 そして予約電話から翌々日、わが家にソファがやって来た。来る前は、ソファが来たら圧迫感が出るかなー、とちょっと心配してたけど、逆にリビングのコーナー感が生まれたみたい。ソファがなかったときの方が、かえって寂しい印象だったかなと思う。

 こうなると、次はソファの前に敷くラグがあるといいな。ラグは重要。1枚敷くだけでコーナーらしくなるし、くつろぎ感がアップするもんね。
 ラグと出合ったときは、またこの「新居インテリアシリーズ」で。いやその前にバスルームも、寝室もまだまだ......。

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いざ対岸へ


 ベルリンの夏は、いつ終わるかわからない。天気のいい日に思う存分楽しまないと、明日はどうなるかわからないという危機感が常にある。

 そこで、天気のよかった先週のある日、かねてから計画していた遠足を実行した。
 それは、「定期券で行く船旅」。

 ベルリンを知っている人には今さらな情報だけど、ベルリンの公共交通には切符1枚あれば、指定ゾーン内ならすべて乗れる。例えば、1枚の切符でSバーン(電車)、バスと乗り継いで目的地まで行ける。
 目的地まで行くのに途中で違う乗り物に乗り換えても、新に切符を買い直す必要はない(切符の種類によってルートなどの制約があるので、詳しくはガイドブックなどで確認してくださいな)。

 私は毎月定期券を買っているので、指定ゾーン内なら公共交通に乗り放題。
 で、この定期券を利用して船旅をしちゃおうというのが、今回の「定期券で行く船旅」計画。
 というのは、Sバーン、Uバーン(地下鉄)、バス、トラム(路面電車)に加えて、ベルリンの公共交通には「船」もあるから!

 え、だってベルリンに海はないでしょ、とお思いのあなた。ベルリンは湖天国なのよ。ちょっと電車で郊外に出れば、あちこちに大きな湖がある。そこをフェリーが走っているというわけよ。観光船ではなく、公共交通としてのフェリーがね。

 今回乗ったのは、ベルリン西部のWannsee(ヴァーンゼー)から対岸のAlt-Kladow(アルト・クラドー)までを走るF10線。
 Wannseeの港には、観光船乗り場に混じって、F10の乗り場がある。みんな同じことを考えているとみえて、1時間に1本しか走ってないわりには、ずいぶん前から混んでるじゃないの。しかもみんなカメラとか持ってて、明らかに観光気分。これ、ほんとに公共交通なんだろうか。

 乗りそびれないないようにあせって列に並び、待つこと数十分。桟橋にそれらしき船が到着し、ゾロゾロと乗り込む。
 予想通り、甲板の席はすぐにいっぱいに。そして写真をパチパチ。やっぱりみんな、観光で乗ってる(私含め)。

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どことなくレトロな船内

 出発した船はひたすらまっすぐに進み、20分で対岸のAlt-Kladowへ到着。全員下船。定期券で乗ったから、お金は一切かからず。

 以上で船旅は終わりなんだけど、対岸の芝生でお弁当を食べ、桟橋の目の前にあったビアガーデンでビールを飲んだ。

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ここが対岸。ビアガーデンもある

 帰りはAlt-Kladowの桟橋から再びF10に20分乗ってWannseeへ到着。
 定期券で行ける合計40分の船旅。お暇な方はどうぞ。

2016年10月

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