まだまだ続いてますよ〜、「新居インテリアシリーズ」。もっとも、自分好みの部屋に設えるのは住んでる限りずっと続くだろうから、このシリーズもずっと続くわけだけど。そのうち新居じゃなくなるけどね。
今回は、かねてから懸案だったソファをようやっと見つけた話。
前のアパートは小さかったのでソファを置くスペースがなく、当然ながら持っていなかった。でも今のアパートに引っ越したら、リビングがずいぶん広くなった。だから友だちを呼びたいじゃない? だけど、うちには一人がけの椅子が数脚あるだけだったので、せいぜい2〜3人しか来られなかったんだよね。
私自身が自分の行動を振り返ると、いつもデスクに向かって座っているので、実はそれほどソファに座るシーンはない。だから買うのを急いではいなかった。
それに、ソファは安い買い物じゃない。1000ユーロ(約10万円)を超す商品もざらにある。そんなに高いお金を払って、妥協するなんて嫌でしょ。
自分の中では、好みのソファの具体的なイメージがあったから、それに巡り会えるまでじっくり待とうと思っていた。だけど、7月はわが家に立て続けに来客があって、ソファがないことで不便な思いをさせてしまい、ちょっと焦り気味だった。
そんなある日。何気なくヴィンテージ家具店を覗いたところ、なにやらよさそうなたたずまいのソファがあるではないの。
3人掛けなのでちょっと大きいけど、デザインも張り地の素材も好みだし、70年代初頭の品なのに状態も非常にいい。そして値段を聞いてみたら、思い切れば買える範囲。極めつけは「ソファベッドにもなりますよ」という言葉。うちに泊まる人のために、ずっとソファベッドを探してたのよ。
もうこれ、買った方がいいんじゃないの、今これを逃したら今度はいつ納得できる品に出合えるかわからない、と思いつつ、やっぱりねー、ジュース1本買うのとは訳が違う。
「ちょっと家に帰って寸法を測ってみます」と答えて、ひとまず家路へ。いつもインテリアの相談に乗ってもらっている友人に意見を求めながらも、心は既に「買う」気持ちで満々に。
そのうち、こうしている間に誰かがあのソファを買ってしまわないか、心配でたまらなくなってきた。
これはもう買うべきだ。もし今後、明日の米を買うお金もなくなったときに、いざとなればこのソファを売ることもできるじゃないの、うんうん。という無理矢理な理屈も芽生えた。
それで、翌日の営業時間開始早々に電話を入れ「買いますから」と予約した。
そして予約電話から翌々日、わが家にソファがやって来た。来る前は、ソファが来たら圧迫感が出るかなー、とちょっと心配してたけど、逆にリビングのコーナー感が生まれたみたい。ソファがなかったときの方が、かえって寂しい印象だったかなと思う。
こうなると、次はソファの前に敷くラグがあるといいな。ラグは重要。1枚敷くだけでコーナーらしくなるし、くつろぎ感がアップするもんね。
ラグと出合ったときは、またこの「新居インテリアシリーズ」で。いやその前にバスルームも、寝室もまだまだ......。