2006年4月アーカイブ

魔女たちの夜は暴動に?

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 今日4月30日の夜はWalpurgisnacht(ヴァルプルギスナハト)と呼ばれている。この日の夜にドイツの魔女たちがハルツ地方(だったと思う)の山に大集合して、いたずらをしまくるという伝説がある。これにちなんで、今日はいろんなところでイベントが開かれている。

 明日はメーデーで、ベルリンの一部地域(クロイツベルクやプレンツラウアーベルク)で暴動が起こると相場が決まっている日。で、いつの間にかこのWalpurgisnachtとメーデー的なちょっとした暴動がごっちゃになって、今日はいろんな場所で警官たちが大出動。どんな暴動かといえば、今日のところは路上にトラックを横付けしてパンクバンドが演奏していたり、路上にビール瓶を抱えて人が座り込んでいたり。「これがドイツ版花見だよ」と言ってたドイツ人もいたな。「5月はようやく暖かくなるから、こういうことができるんだよ」と。
 みんな予定調和なものだから、暴動っていったって、いたってのんきなもの。明日はもっとすごい予定だけど。
 メーデーの暴動も、Walpurgisnachtのイベントも、そういう意味では同じ。要するに「祭り」という一言でくくってしまえるものだよな。

ようやく花見

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 ベルリンでもようやく春が来たとちゃんといえる日が続いている。
 桜も咲いた。日本のようにたくさん並んではいないけど、ところどころピンク色になっているのを見つけては近づいてみる。
 こっちの桜は普通、ソメイヨシノではなくて、もっと山桜っぽい感じ。濃いピンクか白っぽいのが多い。
 街を歩きながらの、ちょこっと花見。

日中草の根友好

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 鍼に通っていることはちょっと前に書いた。先生は中国人女性なのだが、これがとてもフレンドリーな人で、非常に親睦を深めている。
 今日なんかも治療がちょうどお昼時にかかったので、ご飯を(診療所で)作ってくれた。焼きそばと中華風サラダ。お昼をご馳走になったのは今日で2回目で、この前は中華風パンケーキとスープで、それもおいしかった。

 これまで私は中国人の知り合いはいなかったが、先生とおしゃべりしているうちに、中国人のメンタリティも意外と日本人と共通するところも多いんだなということを発見。それまで私は、中国人は個人主義で人のことなど気にしないと思っていたのだけど、実はそうでもないみたいだ。
 たとえば、人の家に呼ばれたときに、実際にはのどが渇いたりお腹がすいたりしていても、そうは言わないらしい。何か勧められてもとりあえず遠慮するとか。でも、たとえ客人が断ったとしても、招いた側は当然お茶を出したりする。「でもドイツでは"いらない"と答えたら本当に何も出てこないのよねー」と、その先生は言っていた。確かに、ドイツではそうかもね。回りくどい気の使い方はしないから。
 そんなわけで、なんとなくアジア人同士でわかりあった気になっているのだった。

今季初シュパーゲル

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 今年もやってきました、シュパーゲル(アスパラガス)の季節。ドイツでシュパーゲルといえば、当然白アスパラガスのことだから。
 ドイツ産のシュパーゲルが土曜から出荷開始になったということで(外国産のは、その前からちらほら出ていた)、さっそく私も賞味。ん~、シーズンが始まったばかりだからまだ甘みは少ないけど、やっぱりおいしい。
 レストランではこれにハムなんかがついたりする。でも主役はあくまでもシュパーゲル。それほどまでにドイツではシュパーゲルは特別な食べ物なのよ。
 ところでシュパーゲルはエロティックなものの象徴でもある。たぶんその形状からなんだろうけど。あー、なんか話のテーマが前回のものに流れていきそう。このへんでやめとこ。

性は奥深きものなり

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 ちょっと前の話になるが、友人の友人が性に関するグッズの調査でベルリンに来ていた。
 こちらで購入したというグッズをいろいろ見せてもらって、非常に深かった。素材ひとつとってみても、カラフルなプラスチック製からきれいなガラス製のものまでいろいろ。いやらしい感じはなく、かわいかったりきれいだったりする。
 調査に来ていた人は、もっと女の人が性に対して正しい知識を持ち、楽しめたらいいのにというようなことを話していた。確かにね。こういうテーマは、やっぱり西欧のほうがはるかにオープンだと思う。裸に対する意識も違うみたいだし。FKK(マッパ主義)とかさ。

水道メーターがきた

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 ちょっと前に大家から手紙が来ていて「水道メーターを新しく設置する」ということだった。
 これまではお湯に対してだけメーターがついていて、冷水については量ってなかったらしい。冷水料金は適当に算出されていたらしい。いくら使っても関係なかったってことだ。知らなかった。

 ドイツの光熱費の料金って、意外にザッパーなんだよな。日本って、毎月使った分だけチェックされて払うじゃん。でもドイツは暖房とかも年に1回チェックが来て、規定以上使っていたら不足分を払う、使っていなかったら戻ってくる、っていうシステムだ。1年先のことなんか考えていない者にとっては、めんどくさいことこの上ない。ドイツで銀行口座をいつまで開いているかなんて、わからないんだからさ。
 知り合いの家なんかは、水道メーターが一切ついていないとか。それでどうやって水道料金を払っているのか聞いたら、ひとつの集合住宅に住んでいる世帯数で単純に頭割りしているらしい。それじゃ不公平じゃん。私としては、日本式に使った分だけ毎月きっちり払うのがいいと思うが、ドイツ人からはそれは面倒だといわれた。そのへんは習慣の違いだろう。

 で、話しは元に戻って、我が家の水道メーター。これまで1つしかなかたのが、今日から2つになった。「量られてる」と思うと、うかつに水も出せなくなって、チョロチョロとケチくさく流している。いくらぐらい払うことになるんだか。ちょっと恐ろしい。

連休明け

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 イースターの連休も明けて、今日(火曜)から再び平日のはじまり。私は連休中はどこにも行かず、何もしなかった。人にもほとんど会わなかったので、一瞬、このまま定期的にやってくる落ち込みモードになるかと思ったが、なんとか大丈夫そう。

 それにしてもイースターも過ぎたというのに、まだ寒い。もちろん冬の寒さの比ではないけれど、まだコート着てるしね。最低気温3度ぐらいだし。日本だったら、たぶんこれってまだ冬だよね。
 しかし、イースターというのはその年によって早かったり遅かったりするので、暖かさの目安にはならないんだよね。たとえば去年のイースターはとっても早くて、3月25日~28日だった。これは、イースターが春分の日以降の満月の後の最初の日曜日と定義されているから(辞書にそう載ってた)。
 まあ、そろそろ冬のコートとはおさらばしたいものだよ。

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 きのうの金曜から来週の月曜まで、ドイツはイースター(復活祭)でお休み。今日土曜は普通だけど、土曜はもともとお店なんかは早く閉まるところが多い。ベルリンの学校は10日から21日までイースター休み。日本の春休みのようなもんだと思うけど、なんだかこっちの学校はイースター、夏休み、秋休み、クリスマス休み、冬休みと、しょっちゅう休んでいるような気がする。なんで、クリスマスと冬休みが2つもあるんだ。どっちかでいいだろ、秋も休んでるくせに。そんなだから、ドイツの生徒の学力が下がるんだよ、と思ったりする。

 ところで、イースターのモチーフといえばウサギとタマゴだ。どっちも生命の象徴ということかららしい。3月ぐらいから店にはこの2つのグッズが目立つようになる。ウサギやタマゴ型のチョコレート、お菓子、おもちゃ、飾り。ディスプレイもこの2つがあちこちに飾られる。
 子どもがいる家庭では、タマゴのお菓子やおもちゃなんかを部屋や庭に隠して、子どもたちに見つけさせ、プレゼントしたりするのだ。
 まあ、私にとっては、イースターといっても特に関係はないけれど。

ヤクが切れた

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 私はアトピー持ちだ。アトピーの人なら知っているだろう、少なくとも聞いたことがあるだろう、ステロイド薬中止によるリバウンドがどれほど恐ろしいものかを。

 私もリバウンドの地獄を味わった一人だ。あれはもう、筆舌に尽くしがたい。全身が真っ赤にはれ上がり、熱を持ち、眠れない。まさに生き地獄。あの苦しみはもう2度と味わいたくはない。

 その後紆余曲折あって、現在は日本で買いだめしているステロイド剤2種とプロトピック剤を常備し、連続使用は避けるように注意しながら使っている。これがなくなったら大変なことになるから在庫には気をつけていたのに、まったくうかつなことにプロトピックのほうがなくなった。

 これはまずい。プロトピックはステロイドのような副作用はないと聞いてはいるものの、薬品である以上、なんらかの副作用はあるはずだ。案の定、しばらく使っていなかったから、首の部分が象の皮膚のようにガサガサになってきた。リバウンドのときと似たような症状だ。
 当時の苦しみがよみがえる。あの状態は避けなければ。日本から薬を送ってもらうなんていう、悠長なことをしている場合ではない。こっちで皮膚科に行かねば。医師の処方箋がなければ、この薬は買えない。

 そういうことで、皮膚科に電話をすると「まずは予約を入れてください。早くてもイースターの連休明けになりますが」といわれた。だから、そんな余裕はないんだよ! いいからヤクくれ、ヤク!!
 という気持ちが通じたのか「どうなさったのですか?」と聞かれたので、とにかく薬が切れてやばい旨を伝える。すると、相手はすぐさま状況を察し、「今日、診療時間の終わりに来てください」ということになった。
 助かった。処方箋さえ書いてもらえばこっちのものだ。

 診療所に行くと、医師が状況を聞く。説明するとすぐに「わかった」という感じで「で、何の薬がほしいの?」という。そこで、私は日本から持参した薬のチューブを並べる。当然日本語だから向こうはわからないのだが、そこにはカタカナで成分が書かれている。「プロトピック0.1パーセント、こっちはヒドロコルチゾン......」とそのままカタカナ読みしたらばっちり通じた。

 プロトピックは比較的新薬で、私がベルリンに住み始めた当時は、ドイツではまだ容認されていないと聞いていたが、今では普通に入手できることがわかった。それでもまだ、ステロイド(ドイツ語ではコルチゾンという)に比べてポピュラーではないらしい。3軒の薬局を回ったが、ステロイドはあっても、プロトピックは置いていなかった。結局注文して取り寄せた。

 こんなに苦労して入手した薬なのに、定期的に通っている鍼治療のせいか再び皮膚が持ち直してきたので、しばらく塗らないで様子を見ることにした。でも、「薬を持っている」というだけで非常な安心感がある。アトピー患者にとって、薬はお守りなんだよ。

酒のバトンがきたので

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酒のバトンをいただいたので、書いてみる。でも、クボマガをずっと読んでいただいている方は、もう私の酒の嗜好はご存じですよね、きっと。

Q1 酔うと基本的にどうなりますか?
・普段の1.5倍くらい明るくなってよくしゃべる。一時的に記憶をなくしていることもある。

Q2 酔っ払ったときの最悪の失敗談は何ですか?
・翌朝会社に行こうとして、家から最寄り駅までの間に5回くらい道端で吐いて、結局途中で断念して家に帰って寝た。

Q3 そのときはどのくらい飲みましたか?
・覚えてない。

Q4 最悪の二日酔いはどんな感じでしたか?
・頭が痛い。丸一日無駄にした。そういうときはいつも後悔する。でもすぐに忘れて、また飲んでしまう。

Q5 酔っ払って迷惑かけた人にこの場で謝りましょう。
・いや、そんなに迷惑かけてないと思うけど...。

Q6 冷蔵庫に入っているお酒の量は?
・ビール4本ぐらい。

Q7 好きな銘柄は?
・フランツィスカーナー ヘレスヘーフェ

Q8 最近最後に飲んだお店は?
・忘れた。最近、前日のことはもう忘れている。ちなみに今日はうちで飲んでいた。

Q9 よく飲む、思い入れのあるお酒5品。
・ビール
・ジントニック(ジンの銘柄は不問。トニックは日本ならウィルキンソンがいい)

Q10 バトンのジョッキを渡す5人。
書きたい人が自由に書いてください。

エルベ川大洪水

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 ブダペストに住む友人が、ドナウ川が氾濫して街が水びたしという情報を送ってくれた。へえ~なんて思ってたら、対岸の火事じゃなくなってきたよ。
 だってドイツのエルベ川も大洪水。ベルリンはエルベから離れているから全然平気だけど、ザクセン・アンハルト州はもうすごいことになってる。2002年の洪水被害の記録に達したらしい。テレビを見たら、みんなボートで移動してた。なんかちょっとヴェネツィア、って不謹慎な表現だな、みんな困ってるのに。

素朴な東ドイツのスープ

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 ここいらで一発、食べ物ネタでもいってみようか。
 この前はじめて食べたSoljanka(ソリヤンカ)。いままで知らなかったけど、旧東ドイツではおなじみのスープらしい。東欧のグーラッシュによく似ていて、中にみじん切りのパプリカやタマネギ、キュウリ、ピクルスが入っている。ちょっとすっぱくて、食が進みそう。あ、でもどうやって作るのかな。聞くの忘れた。

鍼を打たれる

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 このたびベルリンで鍼を初体験。日本にいた頃は2週間に一度は鍼灸院に通っていたのだが、こっちでは信頼の置けるところを知らなかったし、金銭的にも余裕がなかったりで、ずーっと行っていなかったのだ。
 しかし、最近になって積もりに積もった腰痛に悩まされることが多く、治療を受けることを決意。
 ところが、どこに行ったらいいかわからない。フィットネスとかならともかく、鍼って身体に直接打っていくじゃない? やっぱりちょっと勇気がいる。経験が浅い人だと怖いし。
 そんなんで、どっかいい鍼灸院はないかと人に聞いて回っていたら、鍼とマッサージをやっている中国人女性の診療所を紹介してもらった。鍼の本場・中国。それだけでなんだか安心。

 診療初日、先生とご対面して、まずは自己紹介。お茶を飲みながらの和やかムードのなか、先生は私の脈を診る。ちょっとずつ場所をずらしながら、しばらく脈を診た後で「心臓も肺も大丈夫。問題なのは消化と鼻づまり。鼻、つまってるでしょう? だから、きれいな空気が十分に体内に入らないの。それに便秘だから、毒素が身体からちゃんと出て行かずに、皮膚を通して出ようとするの。だからアトピーになる。肌が悪いわけじゃないの」という。
 脈を診れば五臓六腑の働きがわかるというのは、日本にいるうちから知ってたけど、ちょっと触っただけでこれだけわかるっていうのはすごいな。なんか占い師みたい。

 その後さっそく治療開始。ベッドに横たわった私に、先生は鍼を打っていく。シュッ、プスッ、シュッ、プスッと、かなり速い勢いだ("シュッ"はアルコールで身体を拭く音。でもほとんど拭いていないかのような速さ。本当に拭いてないのかも)。日本にいたときは、打つ部分を丁寧にアルコールで拭いてから、トントントン...とゆっくり鍼を打っていったのに、ここではものすごい勢いで打っている。その、ほどよく大ざっぱな感じが、なんだかいかにも中国だ。頭からつま先まで、瞬く間に全身針山に。

 「じゃ、しばらく寝ててください」と、そのままの状態で約40分間放置される。
 鍼打ったまま寝ろっていわれても......と思ったが、これが知らない間に本当に寝入っているから驚いた。動くと針を入れた部分がかすかに痛いけど、私は寝るとき「微動だにしない」と人からいわれているほどなので大丈夫。
 そのうち先生が再び入ってきて、鍼を抜いたら、今度は背中をマッサージ。これが気持ちいい。最後に腰の部分に生薬の湿布を貼って終了。しめて約2時間の長丁場。

 終わった後は、とにかく眠くてしょうがなかった。速く動けなくて、すべての動作がスローモーションのよう。翌日は昼近くまで寝っぱなし。

 先生によると、アトピーも鍼で治るんだとか。「消化不良と鼻の通りを治せばすぐよ」と、あっさりいわれた。私は生まれた頃からずっとアトピー持ちだから、最初から治るとか思ってなかったような気がする。でも、これで治ればいいなあ。っていうか、自分で真剣に治そうと思えば、たいがいの病気は治るもんだよね。

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