そんなに偉いのか、フランス語

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 旅行から帰ってきた。行ったのはアムステルダムとブリュッセル、ブルージュ。オランダとベルギーは隣同士だけれども、民族が違うから国の個性も全然違う。
 アムステルダムはインターナショナルで、日本人の私が店などに入ると、まず間違いなく最初から英語で話しかけられる。オランダ語というのがマイナーな言葉だということを自覚しているようだ。第一、オランダ語というのは、字面で見ると本当に英語とドイツ語の中間のような言葉。たとえば「ありがとう」は「ダンキュー」だ。英語のサンキューか、ドイツ語のダンケかどっちかにまとめろよ、みたいな感じ。

 反面ベルギーは、そこまでオープンでないイメージ。ベルギーはおもにフランス語圏とフラマン語(オランダ語とほぼ同じらしい)圏に分かれているが、特にフランス語圏がいけない。
 フランス語を母国語としている人って、他人にもそれを押し付ける傾向があるとは薄々感じてはいたが、今回の旅行でそれがはっきりと裏付けられた。だって、レストランのメニューはフランス語のみなことがほとんどだったから。観光地なのにもかかわらず。フランス語で書いたほうがおいしそうなイメージがあるのか。
 しかもブリュッセルはフランス語とフラマン語の両方が通じるとガイドブックには書いてあったのに、耳にするのも目にするのも、ほぼフランス語オンリー。なんかねー、フランス語を母国語とする人は、フランス語が偉いと思っているふしがあって、私は嫌だ。あと、これは偏見かもしれないけど、フランス語が母国語の人は外国語の習得が下手だ。

 言葉で苦労したベルギーだったが、名物のビールとチョコレートはしっかり堪能。いやー、いいね、ベルギービール。同行者には「ドイツよりベルギーのほうがビールは勝ってるんじゃないの」と言われてちょっとショック。ドイツの数少ない誇れるものが、また減った。でも、私もその意見には同意せざるを得ないほど、ベルギービールは種類が豊富で、どれもうまかった。ビール飲みにまた行きたい。

コメント(7)

>オランダ語というのがマイナーな言葉だということを自覚しているようだ。
とは、オランダ語が母語の人に対して少々失礼ではないでしょうか。
また、ベルギーのフランス語圏でレストランのメニューがフランス語であることに何も不思議はないと思いますし、国際的通用度の点ではフランス語>フラマン語ですから、やむを得ないこととも思いますがいかがでしょうか。
プロの物書きの方に失礼ですが、もう少し表現を選ばれたほうがよろしいのではないでしょうか。

ワシが行った数少ない外国、オランダ(笑。
相手が外国人だとわかると
(対ワシだから日本人か韓国人かと尋ねられるわけで)
普通に英語や英語まじりのオランダ語で話しかけられました。

たとえばトイレはどこですか? と聞いたとき、
「トイレはコッチですよ」といいつつ、
「トイレ」の部分だけがオランダ語とか(笑。

観光地であればあるほど、なんだろうけれど、
外国人旅行者に対してオープンかどうか、
コミュニケーションをとりたいかどうかで
言語を使い分けるのは当たり前だと思っていました。

ワシらだって日本語が世界的に見たらマイナーだって、
自覚しているしね。同じだよね^^

外国人力士の活躍によってか、
国技館にみえる外国人の数が一層増えたように思います。
英語のパンフは元々あったけど、
「トイレはコッチ」とか
館内の表示にも英語が増えていましたよ。
要はサービス心。要はコミュニケーションに対する意欲の差かな。

ブリュッセルしか行ったことありませんが、
ベルギーはいいイメージです。
EUの本部があったこともあって、国際都市なのだけど、
「ヨーロッパの田舎者」といわれてたそうです。

ベルギービールは楽しいですよね♪
また報告お待ちしてますーーー!

★オババさん、コメントありがとうございます。
 オランダ語というのは中国語や英語と比べたら、その言語を話す人口は少ないのでそのように書きましたが、マイナーが悪いとかいいとかいう思いはないです。オランダでは話しかけたすべての人がみな流暢な英語で答えてくれたので、それに驚いたというのが正直なところです。

 それと、ブリュッセルのくだりですが、ブリュッセルはフラマン語とフランス語のバイリンガル地域で、両方を併記しているという記事がガイドブックにあり、実際に行ってみたら駅の表示などは確かにその通りだったのですが、なぜかレストランのメニューはどこもフランス語のみだったんですね。フラマン語を話す人が半分はいるはずなのに、それが不思議だと思いました。料理はやはりフランス語で書いたほうが美味なイメージがあるかもしれないし、フランス料理の流れを汲んだベルギーレストランだからフランス語で書いていたのかもしれません。

 ヨーロッパにいると、隣同士なのにちょっと国境を越えただけで(時には越えなくても)、まったく違う文化に出会います。そのような、自分が感じたおもしろさを、私は自分なりに書いています。もしこれが、どこかの雑誌などに書くのでしたらまた違った書き方になるのでしょうが、クボマガは私のホームページなので、自分の言葉で書きたいと思っています。
 でも、その思いがそのまま伝わらないこともあるでしょうし、基本的に文章は読者の方が自由に解釈してくださるものだと思います。
 コメントをいただけるということは、読者の方が何かを感じてくださったということで、私はそれに感謝しています。

★utchie!もオランダに行ったよね。オランダ人は本当にみんな英語が話せる。ドイツ人は、話せない人もけっこういるよ。これは教育が違うのかな。オランダ人は言葉だけじゃなくて、いろんな面においてオープンな印象があった。かといって、オランダ語や自国の文化が消滅するわけではもちろんなくて、そういうのはちゃんと存在しつつ、違うものを取り入れている。こういう意識がどこから来るのかと考えると、おもしろい。

★piscesさんもベルギーに行ったことあるんだ。正直、ビールはベルギーのほうが味も種類もドイツより上かも……。グラスもビールのブランドにあわせていろいろあるし。ドイツに住んでいる者としては(私は別にドイツファンではないつもりだけれど)、ちょっとうなだれ気味です。
 アトピーが悪化すると思いつつも、毎晩飲んでしまいました。

私もベルギーのビールとチョコは大好きです。フラマン語っていうのですね~。以前ブリュッセルのチョコレート博物館に行った時、チョコレートを作っているオジサンに「フランス語?○○語?英語?」って聞かれたのを思い出しました。

オランダ人は本当にみんな英語が話せますよね。それも流暢に話す人が多いのにはビックリしました。同僚のオランダ人いわく、英語は当然勉強すべきもので、その他、もう1ヶ国語を習うそうです。TVの映画やドラマは、吹き替え無しで字幕で見るからかも?って聞きまし

>ドイツ人は、話せない人もけっこういるよ。
うん、そうだった気がする。
ワシのほんの少しのドイツ体験だけでも、そう感じた。

>こういう意識がどこから来るのかと考えると、おもしろい。
まったく同感です。

プレンツラーアリーさん、こんにちは。
チョコレート博物館は、私は行けなかったんですよ、時間切れで。ビール博物館と並んで行ってみたかったんですけどね。
でもチョコレートはいっぱい買いました。

オランダ語は英語と類似している単語も多そうなので、日本人が英語を習うのに比べたらはるかに取っ掛かりやすいんでしょうが、それにしてもよくみんなしゃべれますよね。しかもドイツ語もわりと通じたので、私はよくドイツ語で押し通したりしていました。

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