ストレートとはいうものの

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 この前、日本に数年間住んだこともある、日本語がペラペラのドイツ人女性と話していたら「海外生活が長い日本人って、ドイツ人以上にストレートに物を言う人がいるよね」と彼女が言い出した。
 おもしろい、と思った。
 だって、日本人は他人の顔色をうかがいながら、他人との距離を常に測りながら会話をするのが習性になっているじゃない? 日本人は海外に来るときに"外国ではストレートに言わないと伝わらない"と、さんざん聞かされるでしょ。だからなんでもストレートに言わなきゃ、と思ってる。そして頑張る。

 確かに実際のところ、そう。いろんな日本人に聞いてみると、「ドイツ人は相手の気持ちを察してくれない。言わなきゃ全然わからない」って言う。だから、どんどん物言いがストレートになる。

 でもそのドイツ人女性いわく、「疑問とかはストレートに聞かなきゃわからないけど、相手を否定するようなことは、やっぱりちょっと遠まわしに言うよね。たとえば、"その服ダサいよね"とは言えないよ。あと、会いたくない相手から誘われたときは、嫌とは言わずに、"ちょっとわからない"とか言っておく」そうなのだ。

 それで思い返してみたら、確かに私の元同居人のドイツ人女性も、言いにくい用件とかは婉曲な表現を使っていた。彼女から「ダメ」とか「嫌」という言葉は聞いたことがないな。

 まあ、こういうものは個人差なんでなんとも言えないけど、へぇーと思った出来事だった。

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