
取材を通して知り合ったカフェのテラス席で、1人でコーヒーを飲んでいた。顔なじみになったオーナーがいつも店に立っているから、仕事の合間におしゃべりをする。
すると、向こうからやって来た人に「ユキ?」と声をかけられた。知り合いのドイツ人だった。彼もこの店にコーヒーを飲みに来たようだ。そのまま私の向かいに座り、「何してんの?」と新たな会話が始まった。
その間にオーナーは、別の友人客とおしゃべり。オランダに住んでいたときの友人らしく、会話はオランダ語のようだ。
そのうちに、私の知り合いのドイツ人は店を去っていった。残った私は、オーナーの友人のオランダ人とドイツ語で話し始める。
なんか、これって超ベルリンっぽいと思ってしまった。カフェでまったりして、知人と偶然会って、ひとときを過ごす。そこで新しい人と知り合ったりもする。この時間の過ぎ方、人とのかかわり、いろんな人種。こういうのが、私にとってはまさにベルリン。ベルリンのこういうところが好きなんだ。