2009年4月アーカイブ

書のパフォーマンス

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 日本人若手作家の生み出す、繊細で美しい雑貨のお店oto。ちょうど今「墨」という書の展示をやっていて、私もこの前見てきた。
 川井恵(かわい・けい)さんという作家さんの展覧会で、バリエーションに富んだ作風で、同じ人が書いているとは思えないほど。

 展覧会は5月2日までやっているんだけど(1日はお休み)、その作家さんが2日にお店にやって来てパフォーマンスをするらしい。書のパフォーマンスって、テレビでは見たことがあるけど、実際に目にしたことはない。この機会に見に行こうかなあ。
 お近くにお住まいの方はぜひ。

oto
Lychener Str.50
10437 Berlin(ささやさんのお隣)
www.oto-berlin.info/
パフォーマンスは2時から

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 デュッセルドルフから帰ってきたら、ネットがつながらない......。デュッセルに行く前からやばい兆候はあったけど、帰ってきたら本格的にダメになっていた。一瞬つながってもすぐに切れてしまう。
 契約している電話会社に問い合わせたら、回線は問題ない、うちのモデムかパソコンに問題があるはず、モデムを買い換えろと言われて半信半疑状態。
 1日何回もネットカフェに行くわけにもいかないし、でもネットが使えないと仕事にならないし。困った、こまった。
 ということで、お返事などが遅くなるかもしれません。みなさま、申し訳ありません。

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 ただいまデュッセルドルフ滞在中。この街に来ると、必ず寄るアイス屋さんとか中華料理の店とかがあって、そういう恒例行事を今回も済ませる。でも思い入れがある中華料理屋は姿を消し、その場所はスポーツウェアショップに変わっていた。さびしい。
 今回は仕事できたんだけど、自由時間も少しあったので、前から気になっていたメディア港のあたりも行ってみた。

 デュッセルドルフは私にとって、いつも同じ場所に行って満足している、いわば過去に浸っているだけの街。でも、中華料理屋もなくなってしまったし、ぼちぼち新しい発見をするときかも。

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 これ見てください! 今月発売になった『cafe-sweets』98号(5月号)!
 もう、どこを開いてもドイツパン、ドイツパン、ドイツパンですよ。ドイツに住んでいる者として、ドイツパンが日本で根付いていくのはうれしいですね。

 日本ではドイツパンというとまだまだ固くて酸っぱいというイメージがあるかもしれませんが、そんなことないんです。とにかくライ麦から小麦パンまで種類が豊富だから、この号に掲載されているお店に行けば好みのタイプが見つかるはず。

 個人的に、ポイントは食べ方だと思っています。大型パンは薄くスライスして、バターやハム、チーズを乗せて......って、こんなことはドイツに住んでいる方なら当たり前でしょうが、食べ物っていうのは、その土地の文化や気候すべてと結びついているので、食べ物単体だけ提供しても私はダメだと思っているんです。食べ物にある背景をまるごと紹介しないとね。

 この号では、私がパンの師匠と仰ぐパンマイスタリン・新原さんのご協力を得て、代表的なドイツパンの図録ページを担当しました。

 そのほかにも「世界のバール&カフェ」コーナーと、いつもの海外コーナーで、それぞれ個性あるベルリンのカフェを紹介しています。ぜひ書店でご覧ください!

こんなところに

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 数日前に車窓からふと目にした、ふんわりとした白いかたまり。「あれは桜並木じゃないの?」と、近くまで寄ってみる。

 辺りは一面野原で何もない。緑の中を突っ切る小道の両側に、桜が遙か向こうまで続いている。なんだか映画の中にいるようで幻想的。
 
 ここが日本ならきっと大勢人が詰めかけて身動きがとれなくなるだろうけど、誰もいない。ただ桜だけが黙って立っている。

 自然と顔がほころんでいたらしく、帰る際になってようやっとすれ違ったドイツ人のご婦人から「日本人?」と聞かれてしまった。日本の花見の習慣は、ドイツでもよく知られている。

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 いやー、毎日天気がよくて気持ちがいいねー。鳥もさえずってて、心が和む。

 今日はベルリンの壁跡にある桜並木を歩いてきた。まだ一分咲ぐらいかな。このお天気が続けば、今週末から来週にかけては見頃になりそう。
 ベルリンの桜はまだ若いから迫力はないけど、でもこれだけ連なっていれば美しい。お花見は何回してもいいもんだ。

春の歓び

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 ドイツは今日金曜日からイースターの連休。お天気もよくて、正真正銘春が来たという感じ。
 私がベルリンに帰ってくるちょっと前から急に暖かくなったらしく、半袖姿の人もいる。
「みんな浮かれすぎ」と知人は言っていたが、私も東京ではけっこう寒い日が続いていたので、すっかり浮かれてしまっている。

 今日は時間があったので、美術館で宗教画を観てきた。要するに、受胎告知とか、マリアと幼子イエスとか、そういうモチーフ。今日はキリストが十字架にかけられたとされる日だから、偶然ながらなかなかふさわしい行動だ。

 観ているうちに、つくづくこれは西洋の感覚だなと思う。とにかく肉体の表現がリアル。筋肉隆々の裸がたくさん。しかもはりつけにされていたり、矢に討たれていたりして。
 なぜか宗教画はけっこうよく観るのだけど、この感覚はいつまでたっても慣れない。仏像とかのほうが自分には無理がない。日本人の遺伝子か。

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 私は何かにつけ心配しすぎる。そんなことは自分でもよくわかっている。でも性分なのだから仕方ない。

 今回ベルリンに帰ってくるのは、とりわけ心配だった。それはこの時期に北朝鮮がミサイルを発射することになっていたから。
「ミサイルが飛行機に衝突する可能性はないのかなあ。そうじゃなくても、もし日本がミサイルを迎撃したら、その破片が飛行機に当たったりして......嫌だなあ」などと親しい人たちに言ってみても「そうだね〜」と、気のない返事しか返ってこない。
 もう、こっちは真剣に心配しているのに!と憤慨しても、「それより道で交通事故に遭う確率の方がずっと高いよ」といなされる。しかしまあ、そういう返事を繰り返されることで、私の心配も徐々に薄まるという効果もあったが。

 当日空港でチェックインをすると、「今回のフライトは通常より時間が若干かかります」とのこと。ルートが変更になるのかと聞くと「はい、北朝鮮の......」と言う。危険区域を避けて、成田から青森へ向けてまっすぐ北上するらしい。
 でもミサイルは日本上空を横切るのだから、飛行機が北上してもいずれどこかでミサイルと交差する可能性があるのでは?という素人考えが頭をよぎる。しかし、専門家が安全と判断して飛行機を飛ばしているのだ。それにヨーロッパ行きの便はほかにもある。きっと大丈夫、大丈夫と自分に言い聞かせる。

 ようやく落ち着けたのは、シベリア上空に入ってから。いくらなんでも、もう大丈夫だろうと思う。
 しかし今度は、日本にいる家族が気になる。もしや落下物による被害が出てはいないだろうかと、やきもき。
 ベルリンの家に帰って、ネットでニュースを確認して、何事もなかったことを知り、心底ほっとした。すぐに爆睡。

 生きてベルリンに戻れて、本当によかった。

阿修羅に会いに行く

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 先月31日から始まった、上野で開かれている阿修羅展。
日本にいる間にどうしても行きたかったので、混雑覚悟で上野公園へ向かった。

 上野駅構内でチケットを買おうとすると「1時間待ちですけど」とのこと。今後の滞在予定を考えると、もうこの日しかなかったので迷わず購入。でも会場に着くと、長い行列があったにもかかわらず、40分程度で入れた。

 メインとなっている阿修羅像は、その周りを360度ぐるりと回って見られる展示方法を取っていたのがよかった。左右の顔や背後もじっくりと見られる。ただ桜見物と同様、混んでいるところは「止まらずに歩きながら見物してください」的な警備が入ってしまうのは仕方ないんだろうか。みんな比較的マナーはよかったけどね。

 阿修羅像以外にも素晴らしい仏像があって、忙しかったけど行ってよかったと思う。

 ということで今回の日本滞在はこれにて終了。明日発つけど、心配なのが北朝鮮のミサイル問題。今日は発射されなかったから、明日発射される可能性もある。その日に飛ぶのはすごく心配。とにかく、生きてベルリンへ戻りたい。

さくらだより

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 火曜日の夕方にぽっかりと時間が空いたので、そろそろ桜も見頃になっているかと思い、千鳥ヶ淵に出かけた。
 が、うーん、まだ3分咲きといったところかな。桜を見たときの高揚感が、まだあまりないね。日本にいる間に余裕で花見ができると思ってたのに、どうも微妙になってきた。毎日寒いし、満開になるのは今週末か。
 
 ところで、千鳥ヶ淵は昔は遊歩道の上で宴会ができたんだけれども、もう何年も前から禁止されている。立ち止まることすら禁止なんだから。
 警備の人がいっぱいいてさ、メガホン片手に「危ないですから立ち止まらないでください」とか言ってるの。
 花を愛でる習慣がある国民がさ、なんで同時にこうも無粋なことを平然とやるかね。

 美しい桜を守るための募金コーナーもあった。いつまでもこの景観が守られてほしいから、小銭を少し置いてきた。
 〆は、お向かいにある靖国神社の屋台で、ジャンボ串焼きということで。

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