
古民家を改装したカフェで友だちとおしゃべり。木造の日本家屋。縁側があって、窓から庭が見える。
もうこういう家は、都心ではなかなか残っていない。実家も違うし、実家の周りにあった平屋の家もみんな建て替えられてしまった。
日本の家の平均寿命は約30年とか。驚くほど短い。地震があることを考えても、純粋に短いと思う。ヨーロッパと比較するのは、環境が違うからあまり意味がないと思うけど、ベルリンは100年超のアパートは普通だし。
古いものが残るには、まず品質がよくなくてはいけないし、古いものに価値を見いだす人が増えないといけない。古いものを維持するには日々の手入れや修繕が不可欠で、それには費用や労力がかかる。
ベルリンに住んで古いものの美しさを知ったら、新品ばかりだとどこか薄っぺらく感じるようになった。特に質感の軽さがとても気になる。
でも日本でも古いものの人気は上がる一方のようだから、これから一層そういう流れになっていくのかも。質がいいものを長く使うのは、豊かなことだと思う。
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