さびしくても帰る

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 ベルリンに住んで8年目。でも東京にも年に2回は帰ってくるので、私にとってはどっちもホームの感覚がある。私の中ではベルリンに「行く」のではなく「帰る」だし、ベルリンから東京へも「行く」ではなく「帰る」だ。

 一時帰国前によく「日本へ帰るのが楽しみ?」と聞かれるけど、これがそうでもない。もちろん家族や友人に会えるのはとてもうれしいけど、それよりもひとときベルリンを離れる方が(たとえそれが1ヵ月程度だとしても)さびしい。
 そして、東京からベルリンへ戻るときも、やはりうれしさよりもさびしさのほうが、はるかに強い。

 日本にいれば、滞在許可など申請する必要もなく自動的に生きていけるし、言葉も通じて楽なことこの上ない。何も考えなくても生きていける。
 ベルリンにいると常に「なぜ自分はここにいるのか」「いつまでいるのか」という問いを突きつけられる。その答えは自分でもわからない。

 それでもまたベルリンに帰ろうとしているのは、ベルリンにいるとリラックスできるから。東京では、それはまだ無理なんだと思う。東京で30年以上暮らしてきたのにね。
 どこにいてもリラックスして生きていくのが目標なんだけど、そうなるまでにはまだもう少し時間がかかるかな。

twitter:@kubomaga

コメント(2)

もう、ベルリンについているでしょうか?
『さびしくても帰る』の内容が妙にしっくりきちゃって
メールしてます。
うまく言葉にできないし、場所は違うけど私もこんな感じあります。
これからもブログ楽しみにしてますね♪

マルタンさん、こんにちは。
道中いろいろありましたが、何とかベルリンに戻って
今はウルムという南ドイツの町に来ています。

日本は母国で、自分にとって帰る場所であることには違いないし、
それはとてもしあわせなことなんですけど、
でもベルリンで過ごしたいと思ってしまうんです。
まあ、それだけ好きな町を見つけられたのも
ありがたいことなんですけどね。

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