変わり続ける都市はおもしろい

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 ベルリンは昨日行われた選挙の話題で持ちきり。今回は海賊党という政党が9%近い得票を得て、初の議席を獲得したのが大きなニュースになっている。特に18〜34歳までの若い世代から支持を得ているらしい。既存政党は支持しないという表れか、それともネットを駆使した政治という政策が市民に届いたのか。
 とにかく、これからベルリンがどう進んでいくのか楽しみ。

 そのニュースとは関係ないんだけど、ベルリンは90年の東西ドイツ統一から変化し続けている都市。半分は旧東ドイツだったし、大きな産業もないから経済も回っていない。それ故に物価も安く、のんびりしていた(今もそうだけど)。
 家賃も安かったので、広いスペースを必要とするアーティストやクリエイターの人々には特に魅力的だった。おまけに緑が多くて、リラックスできると来ている。
 とにかく自称も含めて自らをアーティストと名乗る人が本当に多かったし、今も多いわけよ。

 アーティストが集まると、都市はおもしろくなる。ユニークなイベントが開かれたり、個性的なお店やカフェがどんどんできて、魅力を増していく。

 そうなると、今度はいろんな職種の人々が都市に集まってくる。すると、これまでとは違う雰囲気が生まれる。
 それがおもしろくない人もいるわけで、そういう感情がトラブルの温床になりかねない。何か気に入らないことが起きると「最近○○の人が増えているから」と悪態をつく人が出始める。○○にはドイツの裕福な地域名が入ったりする。

 そりゃあ私だって、ベルリンがどんどん小ぎれいになっていって、物価も上がっていくのはさびしいと思うときもある。でも、そこで誰かを犯人に仕立てて悪態をつくのは、違うんじゃないかと。

 さまざまな人が集まってくるのは大都市の特徴だし、それによって新たな魅力が生まれることはある。
 都市は生き物だから、変わり続けるのは当たり前。逆に変わらなかったら、私にとってはもう魅力はない。だから、ベルリンはまだおもしろいし、これからもおもしろい発展をしていってほしいな、と。物価はあんまり上がらないでほしいけどね。
 
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