前回の写真で、福岡めぐみさんの作品の下に敷いてある布が気になった方......お目が高い!
これは私が大ファンのシルクスクリーン作家、ビルギット・モルゲンシュテーンさんの作品なんです。
写真ではテーブルの上に敷いているけど、実はストール。ごく薄いウールでできていて、この季節にぴったり。私は毎日愛用しています。
ビルギットさんとも、ご本人より先に作品と出合いました。繊細な色と柄に、とにかくひと目ぼれ。作品への思いを募らせたあまり、まったく面識のないご本人を訪ねていったのでした(その様子はこちら)。
そしたらとてもいい方で、好みも似ていて、すごくうれしくて。絶対ビルギットさんを日本に紹介するんだと心に決めて、その約半年後に私の『ウォールペーパー・インテリアレッスン』で、ビルギットさんのご自宅インテリアについて書きました。
ビルギットさんの作品は布地、ストール、クッション、壁紙、ラッピングペーパーといろいろあります。ご自身が一つひとつ、シルクスクリーンで刷っています。
どれを見ても、ビルギットさんの確固としたセンスを感じます。繊細で、控えめだけど、確かな存在感。そんな印象です。作品というのは、本当に作り手の個性がそのまま反映されるものなんですね。
ご自宅にはシルクスクリーンによる壁紙やカーテンがあって、それがとても上品。真っ白い壁よりも、ずっと素敵でした。
というわけで、ビルギットさんの記事は自分の本で書いたので、次は作品を紹介したい。
そうです。だから日本で紹介します、作品を。
ここで告知です。
今年の春に行った「トウキョウ ‐ ベルリン雑貨店」の第2回を行います。
日時:2011年11月19日(土)・20日(日)お昼ごろから(決定次第ご連絡します)
場所:モイスェン2Fギャラリー
東京都杉並区西荻南3-17-7
この「トウキョウ‐ベルリン雑貨店」では、私がベルリンで集めた50〜70年代雑貨と、陶芸家・福岡めぐみさん、シルクスクリーン作家・ビルギットさんの作品のほか、日本の美しい伝統工芸品を展示・販売いたします。
第2回となる今回は、また新しい試みも考えています。
詳細が決まり次第追ってご連絡しますので、11月19日・20日に東京・西荻窪でお会いしましょう!
twitter:@kubomaga
こんにちは。
初めてコメントを書かせて頂きます。
約10年前にドイツに語学留学して以来、ずっとドイツにはまってます。
久保田さんの本も拝読してますよ〜
BirgitさんもMegumiさんもとても素敵な作品を作られていますね。まだまだ日本でドイツと言えば、ビールとソーセージなので、「こういう方々のことがもっと日本で紹介出来ればいいな」と心より思います。11月の西荻窪でのお店を楽しみにしております。
知栄子さん、はじめまして。
コメントを寄せていただき、そして拙著をご購読いただき、ありがとうございます!
そうなんです、日本でドイツと言えばいまだにビールとソーセージなんですよ。それは間違いではないんですけど、私はベルリンのセンスのいいインテリアやライフスタイル、素敵な作品を広めたいんです。
これまで日本で「ベルリンってセンスがいいんだよ。ドイツにも素敵な作家さんがいるよ」といくら話しても、ドイツは質実剛健というイメージが染みついているようで、全然わかってもらえなくて、どれだけ悔しい思いをしてきたか……。
でも少しずつでも、こういう作家さんやライフスタイルを支持してくださる人の輪を広げていきたいです。センスのいいベルリン(&ドイツ)を、みんなで分かち合いたいです。
11月に西荻でお会いしましょう。声をかけてくださいね。
久保田さん、ご返信ありがとうございます。
そうなんです。日本ではドイツに対してまだまだ画一的なイメージしかありません。
パリや北欧圏のインテリアや作家さんの作品、ライフスタイルを伝える本は、たくさん出版され人気がありますが、ドイツの「今」を伝えるような本はありませんでした。久保田さんの本が出版されて本当に嬉しかったです。日本でドイツの工業製品ばかりでは無く、もっとソフト面が紹介される場面が増えればいいなと思います。
これからも、ドイツの「今」を発信して下さいね。
西荻窪でのお店を訪問した際は、お声をかけますね。
知栄子さん、
出版界に限らず、おそらくどの業界でも
既知のイメージに沿った案なら受け入れられやすいんです。
たとえばドイツなら、プロダクトデザインとか
合理的な家事術みたいなテーマだと書籍企画も通りやすいです。
でも私は、そういうのとは違う面を紹介したかったんです。
だから、最初の本の企画は、なかなか通りませんでした。
「ベルリンって何があるの?」「ベルリンのインテリアって
質実剛健な感じなんでしょ?」と何回も言われ(見たこともないのに)、
本当に悔しかったです。
それは、私が何冊か本を出した今でも、あまり変わっていません。
私ももっとがんばらないといけないと思ってます。
それには、こういうベルリンやドイツに賛同していただける人が
もっともっと増えないと……。
そのために、これからも出版や雑貨などでがんばります。