全国の書店で!
お知らせが遅くなりましたが、今月もNHK『テレビでドイツ語』テキストが発売になっています!
ところで唐突ですが、イギリスのエリザベス女王がドイツの血を引いていることは、けっこう知られているんでしょうか。いるのかな、やっぱり。歴史に弱い私は、数年前に知ったんですけどね。
ヨーロッパの上流階級は国を越えて結婚することが普通だったので、デンマーク女王も、スウェーデン国王もドイツの血を引いています。
その血筋をたどっていくと、たどり着くのがザクセン・コーブルク・ゴータ家。ヨーロッパの近代史を築いたといってもいいかもしれません。
今号の連載「南ドイツの小さな町」では、その舞台となったコーブルクという町を訪ねました。
今は南ドイツの町となったコーブルクですが、以前は一つの国でした。だから小さい町なのに宮殿が多いし、美術品コレクションもすごくて、とにかく見どころが多いんです。
第一次大戦後、コーブルクという国はなくなり、ドイツ・バイエルン州の町になったのですが、町の雰囲気はどちらかというとお隣のテューリンゲンに近い気がします。バイエルンらしさは感じられませんでした。
でも、これは文字数の制限で原稿には書けなかったんですけど、生真面目そうな雰囲気のこの町で、なんとドイツ最大のサンバカーニバルが開かれるらしいんです。
通りを歩いているこの人や、お店で働いているあの人が、みんな踊っちゃうの......?っていう感じで、ちょっと想像がつかないです。ドイツ人とサンバ......どうなんでしょう。でも微妙に見てみたい気も。
何とも懐の深い町です。