ひょんなことで習うことになった中国ダンス。なんだかんだでもう1年半も続いているとは、自分でも驚き。中国ダンスはおろか、中国語も何もわからないのに。
その発表会が日曜日に開かれた。ダンス教室発足2周年記念と、中国の新年(日本で言う旧正月、今年は23日から中国の新年が始まる)のお祝いを兼ねた催し。今年はちゃんとしたステージがあって、とっても本格的なイベントになった。
私は上級者クラスの生徒さんに混じって、ひっそりと後ろの方で踊った。上級者のみなさんはやっぱり上手。ステージ慣れしている。一緒にステージで踊れて楽しかった。
中国ダンスは、単純に楽しいから今まで続いているんだと思う。それに、生身の中国人と知り合ったり、中国の文化を肌で感じられるのも非常におもしろい。
日本にいたときは、そんなチャンスはまったくなかったから。海外に住んでいると、日本では思いも寄らなかった出来事が起きるもんだなと思う。
かといって、中国の文化が好きなのかというと、別にそういうわけではない。もちろん嫌いではないけど、どちらかというと部外者としてアウェーな状況を楽しんでいるっていうのが正しいかも。たまに疲れるけど。
今回の発表会に当たっては、やっぱり私は中国人ではないんだな〜と実感することがあった。
それは衣装。今回は、それぞれの踊りに合わせた衣装があった。それがなんていうか......赤・黒・金という色の組み合わせは、私の中ではあり得ないわけで。この衣装を初めて見たとき、ちょっと遠慮したいです、という気持ちになった、正直なところ。
ところがいったん着てしまうと、私も一発で中国人に。これもまた不思議な経験だった。
私が習っている中国ダンスは群舞なので、立ち位置によって振り付けが変わる。初心者のうちはみんな同じ振りだったから他人を真似るだけで済んだけど、だんだんそうもいかなくなってきた。このまま中国語がわからなければ、そのうち限界が来るかもしれない。
ま、そのときはそのとき。中国語を習うのもアリだろうし(たぶんしないだろうが)、続けないかもしれない。
どっちにしても、ベルリンというアウェーにいながら、中国人に囲まれるという二重のアウェーな状況を、楽しめるうちは存分に楽しみたい。