年末に旅行したウーゼドム島では、ほとんどドイツ人の旅行者しかいないようだった。
旅行前、ホテルを予約しようとブッキングサイトの宿泊者レビューを見てみたら、ほぼドイツ語で書かれたものばかり。これまでは大都市を旅行することが多く、英語を始め多くの言語で書かれたレビューが多かったので、まずその時点で「へぇ」と思っていた。
そして実際に島に来てみると、外国語が聞こえてこない。ホテルでも普通にドイツ語で話しかけられた(もっとも、こちらがドイツ語で挨拶しているからだろうけど)。
さらにホテル館内の表示もドイツ語のみ。レストランのメニューもドイツ語のみ。
アジア人は私たちぐらい(ちなみになぜ「日本人」ではなく「アジア人」と書いているかというと、ドイツ人は私を「アジア人」として見るから。アジア各国の人の違いは、まず見分けられない)。
これは新鮮だった。ベルリンにいると、エリアにもよるけど3〜4割ぐらいの確率で英語で話しかけられたりする。ホテルのフロントなら、たぶん間違いなく最初は英語だと思う。
ベルリンでカフェを取材していて、ここ3〜4年ほどで英語がネイティブのオーナーやスタッフがいる店が本当に増えたと思う。ベルリンは常に変わり続けていると思うけど、特に英語に関しては聞く機会が急速に増えている。
英語以外にもトルコ語、ベトナム語......いろんな言葉が聞こえてくる。
それだけいろんな人がいるということなんだよね。大都市では、いろんな人種の外国人が暮らせる環境であることが多い。だから私は都市に住むのが好きなんだと思う。
もちろん、多種多様な人種が同じ場所に住むのは難しい。トラブルも当然起きる。つきあい方とか距離の取り方に、各人の経験が必要なのかもしれない。
でも旅行で行くなら、小さい街は大好き。ウーゼドム島にもまた行きたい。