キッチンの中の歴史

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昔の人の知恵ね

 前回に続いて、キッチンの話。
 ベルリンにはアルトバウと呼ばれる、1900年前後に造られた建物が多い。もちろん内装は時代によって変わり続けているんだけど、所々に昔の名残が感じられる部分が残っていたりする。

 たとえば、アルトバウは壁が厚いので(建物は重厚なレンガ造り)、壁の厚みによって、窓と内側の壁との間に20cmぐらいの幅がある。

 キッチンの窓の下には、その幅を利用した収納庫がある。上の写真では、木の扉の内側部分がそのスペース。
 昔はここに、ジャガイモとかを保存していたらしい。外壁に面してるから比較的冷温で、まだ冷蔵庫がなかった時代には保存に適していたスペースだったんだって。

 わが家にはこの窓際収納庫はなくて、その場所には暖房が備え付けられている。私はそれほど大量の食糧を備蓄しなくてもいいから、この収納庫がなくても別に不便ではない。

 でも、この収納庫がまだ残っているアパートもある。こういう部分があると身近な歴史を感じられて、ちょっとうれしくなるんだ。

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