クスミティはベルリンでも人気
水の質って、いったん気になり出すと止まらない。
ドイツの水は硬水。日本は軟水。
この違いはかなり大きい。ベルリンでは、水を使うあらゆる家電でカルキ対策を考えないといけないし、シンクに付いた水はすぐに拭き取るようにしている。じゃないと、白く染みついてしまうから。髪がばさばさになるという人も多い。
日本ではカルキに神経質にならなくていいから、ラク。
いちばん大きな違いがわかるのは、やっぱり味だと思う。
軟水はふわっと広がる感じ。それに対して硬水はキュッと引き締まるイメージ。調理法によって水との相性がある。
個人的にはお茶は軟水、コーヒーには硬水が合うと思っている。だからそう使い分けてきた。
ところが先日、その「定説」を覆す出来事が。
それはドイツから持ち帰ったクスミティを日本で飲んだときのこと。クスミティはフランスのメーカーで、ロシア風のブレンドティーが有名なんだけど、それを日本の軟水で淹れたらもう一つピンと来なかった。
そこで、試しにエヴィアンで淹れたら、大正解! 「これだよ、これっ!」って感じ。本来こうあるべきなんだよなって思った。
フランスの紅茶だから、フランスの水(硬水)でおいしく感じるようにブレンドされているんだろうね。
その製品が生まれた土地に近い水を使うと、本来の味が味わえるのかも。