ご本人が好きな曲は、私のベストとは相当違った
(*ベルリンのお店やライフスタイルに関しては、在ベルリンガイドの松永さんとの共同ベルリン情報ブログ「おさんぽベルリン」をぜひご覧ください。バリバリ書いてます)
昨日開かれた大貫妙子40周年記念ライブ。このために、一時帰国の日程を合わせたんだけど、その意味があった。
これまで私が見た中で、最もいいライブの一つだったと思う。
もう始まりから、自分の中ではいきなり最高潮。
CARNAVALの打ち込みの音と共に出演者がステージに現れて、そのまま演奏。その始まり方が珍しいと思ったのと(ただ、普段どういうふうにスタートしていたか記憶にない)、この曲が好きなので、一気にアドレナリン放出モードになった。
その後は「夏に恋する女たち」「横顔」「新しいシャツ」と、落ち着いた曲が続いたんだけど、1曲目のグルーヴがずっと続いているというか、バンド演奏が非常に気持ちよかった(バンドメンバーはこちらを参照)。ずっと集中して聴いていた(というか、私は心の中で一緒に歌っている)。
ライブ半ばで、細野晴臣、鈴木茂、松任谷正隆がゲストとして登場し、このメンバーで3曲演奏。お陰でファーストアルバムGrey Skiesに入っている「街」という曲を聴けて、感激した(なぜなら「街」のレコーディングに、細野晴臣と鈴木茂が参加しているから)。
私はこのファーストアルバムが好きなんだけど、この中の曲を普段ライブで演奏することはまずないので、まさかこの日に聴けるとは思わなかった。これも40周年記念ライブだからなんだろう、ありがたい。
あと、珍しかったのは「蜃気楼の街」。これも好きな曲なので、嬉しかった。
意外だったのは、dreamlandで(アンコール前を)終えたこと。へぇ、そう来るか、という印象。
そしてアンコールは「蜃気楼の街」と「突然の贈りもの」。最後は「突然の贈りもの」で〆るところが、ファン思いなんだろう。
でもこの2曲の前に、事情によって「都会」を再度演奏するという、嬉しいおまけつきだった。
「都会」は、とりわけ好きな曲。メロディも、アレンジもすごくいい。歌っていて気持ちいい。大貫妙子のトリビュートアルバムで二組のアーティストがこの曲をカバーしているのもわかる。
大貫妙子をラジオか何かで初めて耳にして、その瞬間に好きになってしまったのが、確か私が中学生になったばかりの頃。だから初期の作品は、自分の中で鮮烈な印象がある。
でも、それからも次々に名曲が生まれていて、デビューから40年経った今でも、その状態がずっと続いている。時代によってアレンジの流行はあるにしても、大貫妙子の芯の部分は変わることなく続いている。本当にすごいと思う。
集中しながら夢を見ていたような2時間余りだった。
とても幸せな時間だった。
このライブは5月11日(日)にWOWOWで放送されるそうなので、会場にいらっしゃれなかった方は、ぜひその機会に。
*セットリスト
CARNAVAL
夏に恋する女たち
横顔
新しいシャツ
ピーターラビットとわたし
Happy-Go-Lucky
船出
One Fine Day with You
虹
Time to Go
都会
ファムファタール
Memphis, Tennessee(細野晴臣によるカバー)
街
色彩都市
Mon Doux Soleil
海と少年
ベジタブル
dreamland
(アンコール)
(都会)
蜃気楼の街
突然の贈りもの