『歩いてまわる小さなベルリン』への思いを綴って、今年最後のご挨拶

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今年の半分は、これでした

(*ベルリンのお店やライフスタイルに関しては、在ベルリンガイドの松永さんとの共同ベルリン情報ブログ「おさんぽベルリン」をぜひご覧ください。バリバリ書いてます)

 あっという間に、大晦日。1年が経つのが恐ろしいほどはやいです。

 でも思い返せば、今年もいろいろ面白いことにトライできました。仕事では、ハフィントンポスト日本版とCINRA.JOBに書く機会をいただいて、仕事としてインターネットで書くことが身近になりました。

 そして、やはり大仕事だったのは、新刊歩いてまわる小さなベルリン』でしたね。お店リサーチ・アポ入れ・取材・執筆を全部1人でやりましたから、今年5月から11月までは、ほぼこれ一色の生活だったと言ってもいいんじゃないかと思います。
 制作中は「間に合わなかったらどうしよう」というプレッシャーを常に感じていましたが、無事に発刊でき、皆さまにもご覧いただけて、本当に安堵しましたよ(そのせいか、体調を少し崩しました。でももう大丈夫)。

 私、この『歩いてまわる小さなベルリン』について、どういう考えでお店を選び、書いたのかということについて、以前からずっと、きちんとお伝えしたいと思っていたんです。
 出版からひと月経ちましたが、今年中に書いてしまおうと思います。ご興味のある方は、おつき合いください。

*本書のコンセプト
既刊『歩いてまわる小さな○○』シリーズを踏襲しています。つまり、有名スポットから徒歩15分圏内で行けるスポット(お店・カフェ・レストラン・ミュージアム・ホテルなど)を紹介するのが、基本コンセプトです。
ただし、ベルリンは有名観光地と、雰囲気のいい小売店が密集した、歩いて楽しいエリアが離れています。
私は常々、せっかく楽しいエリアがあるのに、有名観光スポットだけ訪れて、ベルリンの街の魅力を知らずに帰られる方が多いことを、とても残念に思っていました。
ですから本書では、街歩きが楽しいエリアを重視して選びました。

*紹介スポット選びの基準
いくつかあります。
・センスがよく、写真映えすること。
・飲食店の場合は、おいしいこと。
・お店は個人経営や、ベルリンレーベルショップを優先。
・レストランはドイツ料理を優先(なぜなら経験上、ベルリンに来た人の9割以上がドイツ料理を希望されるからです)。
・物語や歴史、特徴があること。
・歩いてまわれるコース上に位置していること。いいお店でも、1軒だけ離れている場合は泣く泣く見送りました。
・女性に好まれそうなこと(でも性別・年代に関係なく読まれることを願っています)。
・他のガイドブックには、なるべく載っていないこと(おすすめしたい有名店は載せています)。
・総合的に見て、おすすめできること。

*原稿に込めたこと
・スポットごとの説明(レストランなら料理や雰囲気など)は当然書くべき内容ですが、それ以外にオーナーの考え方とか、建物の歴史などをできるだけ盛り込みました。
本書はお店ガイドではありますが、そこからベルリンの人々の暮らしぶりや歴史を感じてほしいという気持ちを込めています。

・冒頭の「ベルリンの基本情報」は、このシリーズのほかの都市よりも多めに書かせてもらいました。ベルリンのガイドブックは他都市に比べて圧倒的に数が少ないので、日本で入手できる基本情報も少ないだろうと思ったからです。

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 私がこうしてベルリンで活動できるのは、ひとえに皆さまのお陰です。著書や雑誌をご購読いただいたり、取材に協力してくださったり、新たな経験のチャンスを与えてくださる方々がいらっしゃるからこそ、私は生きていけるのだと思います。
 どうもありがとうございます。

 来年がどうなるか、まだぼんやりしていてわかりませんが、健康第一で自分のできることを一つずつやっていきたいです。

 それでは皆さま、どうかよいお年をお迎えください。

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