2006年11月アーカイブ

墓参りの季節

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 今年の11月は記録的な暖かさだった。今でも1日のうちの最高気温が10度以上だったりする。
 去年の同じ頃なんか、もうすっごく寒かったのにね。
 あったかいのは嬉しいけど、寒さが後回しに来て、5月ぐらいまで続いたら嫌だなあ。そのぐらいなら、もう早く来てほしい。

 ところで11月は墓参りの季節でもあった。花屋さんではお墓参り用のアレンジをよく売っている。
 一見きれいだし、日本人には馴染みがないから、知らなかったら贈り物用に買っちゃってもおかしくないかも。たとえば、外国人だって、そうと知らなければ仏花をミックスブーケの感覚で贈っちゃうかもしれないしね。
 人の家に招待されたときに、間違ってプレゼントしたりしないように。

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 今日あたりからクリスマス市がはじまっている。
 売っているものは大体どこも同じで、レープクーヘンとかシュトーレンとかのクリスマス菓子、キャンドル、ツリー用のデコレーション、グリューヴァイン(ホットワイン)などなど。こういうのは結局雰囲気ものなんで、どこの市に行くかはロケーション重視で。

 私のおすすめは、ジャンダルメンマルクトのWeihnachatszauber(ヴァイナハツツァウバー)。ここは入場料が1ユーロかかるけど、白いテントがきれいで雰囲気がいい。しかも、室内のコーナーもあるし。ただし、食べ物とかは全部高めなので、ここでお腹を満たそうとしないほうがいいけど。

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 2ヵ月ぐらい前に注文しておいた作品ができたと連絡が来たので、取りに行った。
 たまたま通りかかったギャラリー兼アトリエに、あんまりにも自分好みの写真が並んでいたので入ってみたのがきっかけだった。
 私自身も意味のない写真を撮るのが好きだけど、そのギャラリーにはどこか人をなめたような、なんだかおかしい作品がいっぱい並んでいた。値段を聞いたら10ユーロとのこと。その値段なら買いたいと思った。
 ただ、私がほしかった作品は大きいサイズしかなく、そっちは確か100ユーロ近くしたのでちょっと厳しい。小さいサイズを作ってくれないかと頼んで、手に入れたのが今回の作品2点。私のためにわざわざ作ってくれたのに、値段はやっぱり1点10ユーロでよかった。自分用に注文するなんて、贅沢。
 壁にかけて、一人悦に入る。うれしい。

 うれしかったことがもうひとつ。
 現在、個性の感じられるドイツ人のお宅を探しているところで、でも私の知人では当てはまる人がなかなかいない。クリエイターの人なら住まいもひと味違うのではと、思い切ってそのギャラリーの人に「私、日本の雑誌に書いてるんですが、あなたのお宅を見せてくれませんか」と聞いてみたのだ。
 そしたら「いいわよ」と二つ返事。
 ああ、こういうのだった、と思い出した。ベルリンに来たころ誰も知り合いがいなくて、そんなときバーとかでドイツ人と知り合って友だちになったんだっけ(ナンパじゃないよ)。こういうベルリンのフレンドリーさが私は好きだったんだ。思い出した。

 今回みたいに、ほとんど知らない人に体当たりでぶつかる感覚は久しぶり。最近仕事の取材でも、知り合いから紹介してもらったりして、自分の手で切り拓く感覚が薄れていた。私の好きなベルリン、一人で開拓する感覚、久しぶりに思い出した。

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 私が参加しているベルリン発日本語フリーペーパー「TAKEN(テイクン)」が、今号からなんとA4サイズになりました! なんかとっても雑誌っぽい感じになったと、かなり自己マン入ってます。日本関係のお店にぼちぼち置かせてもらっているので、見つけたら読んでね。

 今回の特集は、極寒のベルリンを乗り切るためのあったかグッズいろいろ。ドイツに住んでいる人はぜひ参考に、日本にいる人は「すげーなー」と思ってください。
 ウェブにもアップ済み。こちら!

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 この前、暖房料金などの追徴金が来た話は書いた。そのお金は振り込んだのでよしとして、気になっていたのは、私は該当期間のうち1ヵ月間は日本にいて暖房をまったく使わなかったのに、それでも追加料金が発生しているという点。しかも、ふだんも節約してちょっとしかつけていなかった。

 それで、ちょっと人に聞いてみたところ、この料金システムは複雑な仕組みになっていることがわかった。

 まず、暖房費は毎月払っている家賃の中に組み込まれている(私の場合は毎月22ユーロ)。これは1年を通して同じ金額。
 ところが、実際に発生している暖房費というのは、夏と冬では違う。当然冬のほうが暖房を使うので高くなる。

 今回の暖房費追徴(または払い戻し)の対象となる期間は、2005年5月~2006年4月まで。
 私が今の家にいるのは2005年10月(実際住み始めたのは11月からだが)から。つまり、私は夏はいなくて冬から入居したので、ちょうど実際の暖房費が高くなる頃からいるわけだ。実際の暖房費が高いときしか、私はこの家にいないことになる。
 もし私が夏もこの家にいて暖房費込みの家賃を払っていたとしたら、その期間は実際よりも多く暖房費を払っていることになる。でも私はそのときにいなかった。冬は家賃込みの暖房費よりも、実暖房費のほうが高い。だから、私は節約していたにもかかわらず、追徴金を払うことになったようなのだ。

 なので、もし来年の夏もこのままこの家に住んで、今の節約モード暖房にしていたら、来年の精算時にはひょっとしたら払い戻しという可能性もある。追徴金を払うとしても、今回よりは少ないのでは。
 そうとわかれば、もうすこし部屋を暖かくしようかなと。風邪を引いたら、そっちのほうがよっぽど高くつくもんね。

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 どうやら上でパーティをやっているらしく、さっきからうるさくてかなわん。

 ベルリンでは、ホームパーティはよくあること。私も3人で同居生活をしていたときはよくやった。
 みんながお酒や料理を持ち寄って、だらだらと話し込むパーティは楽しい。日本でホームパーティというと、やれテーブルセッティングしなきゃとか、料理はどうするとか一大事だけど、こっちではもっと気軽。みんな適当な時間にやってきて、思い思いに過ごして帰っていく。そういうラフなパーティは、私も好きだ。

 でも、あんまり派手に騒がれると、ちょっとね。ときどき「何月何日にパーティをやるので、ご了承ください」みたいな張り紙がアパートの玄関に貼ってあったりするけど。隣人としては、できればほどほどにやってほしい。

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前回、異様にブルーな内容を書いたのでご心配をおかしていますが、まあ、そんなに1日中鬱に陥っているわけでもないですよ。フツーに買い物とかもしてるし、人にも会うし。

 あと、冬に鬱な気分になるのは、周りにいる日本人も同じ。久しぶりに会う友人に、最近どうしてたか聞くと「落ちてた」っていう答えはけっこうよく聞くもの。この時期は、本当にみんな落ちやすいんだ。ドイツの冬は、そういうもんなのだと思う。

 ところで、私が今の家に引っ越してきて以来、ずっと恐れていた追加料金の徴収がついに来た。
 何の追加料金かというと、水道と暖房料金。私の家(アパート)は、水道&暖房費込みの家賃になっている。毎月どれだけ使おうと、振り込む家賃は一定料金だ。でも、当然コミコミ料金より多く使っている場合もあるし、少ないこともある。
 だから、精算が必要になってくる。どうするかというと、暖房や水道メーターのチェックをする人が1年に1回やってきて、それを元に昨シーズンの不足料金の徴収のお知らせが来るのだ。
 日本みたいに毎月使った分だけ払うほうがわかりやすくていいと思うけど、各メーターは部屋の中にあるので、チェックがある日は指定の時間に自宅で待機していなくてはならない。そんなのが月1回あったとしたら、たまったもんじゃない。

 気になる追加料金は、水道と暖房の合計で約47ユーロだった。これが2005年5月~2006年4月までの1年分。これなら払えないことはない。以前、3人で同居していたときなんか、気にしないでガンガン使ってたもんだから年間700ユーロぐらい追徴されて、とんでもない目に遭ったからな。
 しかし、ふと思ったんだが、私はこの家には2005年の11月から住んでいる。しかも去年の12月から今年1月のまる1ヵ月は日本にいたので、暖房は一切使っていない。それなのに、この金額か。追徴金を恐れて、いつも細々と使っていたにもかかわらず......。来年が恐い。

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 前にも書いたかもしれないけど、11月という月は、ドイツでもっとも自殺者が多い月だと聞く。真偽のほどは知らないが、この天気では納得がいく。
 日照時間がどんどん短くなる。冬時間に変わって、日暮れが自動的に1時間早まることがこれに拍車をかける。寒い。行事的に見てもVolkstrauertag,Totensonntagなど、死者を慰霊する日が並ぶ。

 そんな月のせいなのか、気づいたら私も鬱に襲われていたようだ。

 ベルリンで暮らし始めて以来、この鬱な気分には何度も襲われている。何か特別なきっかけがあるわけではなく、気がつけば気分がブルーになっているのだ。悲観的になり、やる気が出ない。これまで私の場合は、冬よりもむしろ3月とか6月が危なかったのだが、今年はどうやら11月に来たようだ。

 こんな経験は、日本に住んでいたときには一切なかった。ベルリンに来て、初めて知った感情だ。

 これはたぶん、外国で暮らしているからだと思う。

 日本に帰ると、人の多さやせわしなさにうんざりするが、根本的に感じるのは、そこで生きることのラクさだ。私は日本人だから、日本で生きることに関して何の疑問も感じなくてすむ。日本人で、日本で生まれて、日本で生きる。当たり前。
 でも、外国で暮らすということはそうではない。私がベルリンで暮らす限り、常に「いつまでいるのか」「何のためにいるのか」という考えがついて回る。特に私は、会社などから命令されて赴任しているわけではない。好き好んで勝手にいるのだ。

 そして、外国にいることの所在の無さ。ここで襲われる無力感、孤独感は、すべてこの「所在の無さ」から発生しているような気がする。
 この街で友人や知人もできて、いろいろな人に助けられて、恵まれていると思う。でも、たとえば日本で家族とともにいるときに感じるような、「自分は無条件でここにいていいんだ」という安心感は、外国では得られない。
 きっと、どこまでいっても、この「所在の無さ」感はなくならないだろう。仮にここで家族ができたとしても(私は日本で結婚しているのでそれはあり得ないが)、この気持ちは消えないと思う。

 でもこの「所在の無さ」は、裏返せば束縛とは無縁の気軽さだともいえる。

 外国人でいることの、所在の無さと気軽さ。外国で暮らすということは、この2つを持ち続けていくことなのかもしれない。

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 11月11日はカーニバルが始まる日。仮装した人たちを街なかで見たという知り合いもいた。

 この日はなぜかBerliner(ベルリーナー=円形状の揚げドーナツでプファンクーヘンともいう)を食べることになっている。パン屋ではポスターなどを貼ってアピール。でもいかにもカロリー高そう。こういうものを平気で食べているから、みんな太るんじゃないの。

ハリ再開

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 日本にいる間、アトピーに悪いとわかってはいても刺身とか肉を食べてしまう。人と会うから酒も飲む。
 そんなんでアトピーがだいぶぶり返していた。また鍼に通ってきれいな肌を取り戻す。

私がいない間に

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 ベルリンに帰ってきた。またこれまでの生活が戻ってくる。
 6週間ぶりに自宅のドアを開けると、むしろ私が出て行ったときよりきれいに片付いていた。留守宅の管理を友人に頼んでいたからだ。
 台所に行ってふと窓際の鉢に目をやると、蘭の株に新しい芽が出てきている。

 私はどちらかというと鉢物は苦手で、自分では買うことはない。上手に育てられないのだ。枯れてしまうと植物に悪いことをしたと思ってしまう。だから自分で買うのは切花だ。切花なら枯れてしまっても、鉢物のときのような罪悪感を持たなくてすむ。育てる責任がないぶん気がラクだ。

 この蘭の鉢も頂き物で、最初は可憐な花をたくさんつけていた。そのうち花は全部枯れて、落ちてしまった。それでも捨てるのは気が引けたので、そのまま水遣りを続けていた。でも正直いって、また花を付けることを期待していたわけではなかった。

 それなのに、きっと友人の水遣りがよかったんだろう、私のいなかった6週間のうちに蘭は確実に育っていたのだった。時間は確かに過ぎている。感動した。

 鉢物を育てる責任ですら避けたいほうだったので、ペットとか子どもとか、とにかく生き物を育てるなんていうことはできないと思っていた。今でもそう思うが、生き物と暮らしていると時の移り変わりがよくわかるのかもしれない。

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 今晩は十三夜。今月の十三夜はお月見の十五夜と並んで美しいとされているんだってね。
 幸いお月さまは、とてもきれいに見えた。
 明日、ベルリンに戻る。東京最後の夜の、すてきなプレゼント。

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 ベルリンで知り合って、現在日本でアクセサリーデザインをしている友人が今度初展示会をやるそうなので、ここでも告知。彼女のデザインは繊細でセンスがいい。お近くにお住まいの方は、ぜひ行ってみてください。

Autaumn Blooms 2006
2006年11月17日(金)~22日(水)
13:00~20:00(最終日は19:00まで)
NO.12 GALLERY
〒151-0064 東京都渋谷区上原2-29-13
Tel.03-3468-2445

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