2011年3月アーカイブ

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 前回書いたとおり、私は今年、南ドイツを旅します。というわけで、今晩から出かけます。
 今回は旅情あふれる夜行列車の旅。さて、どんな旅になることか。お天気いいといいな。

 では行ってきます。

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 お知らせが遅くなりましたが、NHK『テレビでドイツ語』4月号テキストが発売になっています!

 今年上半期の舞台は、南ドイツのシュヴァルツヴァルト(黒い森)! レポーターのレーナさんが一軒の農家にファームステイして、自然とふれあいます。
 今までまったくドイツ語を勉強したことない人、大丈夫です! 簡単な会話を通して学ぶので、例えばこの夏ドイツ旅行をされる予定のある方にはすぐに役立ちますし、文法も基礎からちゃんと覚えられます。
 会話を丸暗記するだけでは、それ以外の表現ができませんが、ちょっと文法がわかれば自分流にアレンジできます。また、会話のポイントになるのは動詞だと思いますが、「ホームステイで学ぶ24の動詞」シリーズで、最重要動詞がばっちり覚えられます。

 そして、私の新連載も4月号からスタート。ロケ地のシュヴァルツヴァルトに合わせ、今年は南ドイツを旅します。
 題して「南ドイツの小さな町」! 昨年度同様、カラー写真と巻末エッセイでお楽しみください。

 この連載のコンセプトは「日本ではまだあまり知られていない、小さな町を紹介すること」です。ガイドブックに載っていないような、小さくて魅力にあふれた町が登場しますよ。

 4月号は「テュービンゲンとリヒテンシュタイン」。しっとりと落ち着いた学生街のテュービンゲンは、ご存じの方もいらっしゃるでしょう。

 そして、その近郊にあるリヒテンシュタイン、ここは日本でほとんど知られていないはず! ちなみに、リヒテンシュタイン公国とはまったく関係なく、テュービンゲンの近郊に位置するリヒテンシュタインです。ここの断崖絶壁に小さな白亜の城が建っているんです。

 このお城、本当に絵本から抜け出てきたようで、そのメルヘンさは、かの有名なノイシュヴァンシュタイン城に勝るとも劣らないでしょう。
 もちろん、写真はばっちり載っていますので、ぜひ4月号テキストをご覧ください。

 南ドイツは、ベルリンに住む私にとって、まるで異国。それほど文化も地形も違います。
 これから毎月外国旅行をするように、南ドイツを旅していきます。そこで出合ったわくわく、どきどき、へぇー、をお伝えしたいです。
 これから1年間、よろしくおつきあいください。

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2週間が過ぎた

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 私の家族はみんな日本にいて、私だけが勝手に一人でベルリンにいる。そして、今回私だけが震災を経験しなかった。

 震災後に初めて家族と連絡がとれたとき、妹は「怖かった」と言っていた。それを聞いた瞬間、心の底から本当に怖かったのだと思えて、涙が出そうになった。

 ドイツ人たちからは、さんざん「家族は東京から逃げた方がいいんじゃないの」と言われた。それは正論だと思う。私もそう思った。命より大切なものはないはず。

 でも、私の家族はみんな東京に残った。自らの意志で残った。
「今逃げたらみんなを見捨てることになるんだよ。そんなことはできない」と言っていた。
 その答えは私にとって少し意外だったけれど、本人がそう決めたのなら無理やりベルリンに連れてくることはできない。

 そのやりとりがあったのは、震災直後でまだ大きな余震が続いていた頃。原発だけでなく、余震による二次災害も不安だった。
 ニュースのUstream放送を寝ている間もつけっぱなしにしていた。もし私がベルリンにいる間に、これ以上日本に何か起きたらと思うと消すことができなかった。
 
 あれから2週間が過ぎて、少しずつ状況も落ち着いてきた。原発事故については気になるけれども、みんな毎日を過ごしている。

 震災の怖さを体験していない私は、この間の家族の思いを理解できるだろうか。きっと、私の想像をはるかに超える恐怖だったに違いない。それでも想像してみるしかない。

 今回の震災でご家族・親戚・友人を亡くされた方、その悲しみはきっと私の想像もつかないほど大きいに違いない。それでも想像してみる。

 ドイツという、日本から遠く離れた安全地帯に一人でいる私には、今回の恐怖と悲しみは本当には理解できないのかもしれない。
 想像することで、その体験を少しでも分かち合いたい。

 今回の震災で亡くなられた方のご冥福を、心よりお祈りします。

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 遅くなってしまいましたが、現在発売中の『giorni』vol.9(実業之日本社)と『café-sweets』vol.121(柴田書店)が発売中です。

 『giorni』のほうは「おしゃれ!買い物スナップ」ベルリン編を担当。アルコーナープラッツの蚤の市もご紹介しています。
 この蚤の市は小規模だけど、クオリティはよくておすすめ。食器、家具、雑貨が中心。私もよく行っています。

 そして『café-sweets』では、これまでも海外情報ページを担当していましたが、さらに現在発売中のvol.121から1年間の予定で新連載が始まりました! 
 題して「ベルリン カフェのインテリア」。
 カフェが好きで、いろんな家のインテリアを見学させてもらっている私にとって、これはもう、最高のテーマです!

 カフェというのは、単にお茶するだけでなくて、その空間で過ごす時間そのものがとても大切だと思います。だから、フード&ドリンクがおいしいのは大前提。なおかつ、インテリアも素敵でいてほしい。
 日本には素敵なカフェがたくさんありますが、ベルリンには、それとはまた別の「素敵」があります。日本にはないセンスやアイディアを紹介することで、空間作りのヒントになればいいなあと思っています。
 
 『café-sweets』は、毎月5日発売。来月5日には新しい号が出るので、ぜひお早めに書店へ! 

 ということで、「消費して日本を復興しよう!」という流れに便乗した宣伝でした。よろしくお願いします。

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 ついに!ようやく! 大仕事が終わった!!
 今年に入ってから、ずーっとプレッシャーだったこの仕事。常に時間に追われ、友人とのお茶も断らざるを得なかったこの数ヵ月。最後は案の定、昼夜の区別なく書いて、それでもマジに間に合わないのではと心臓をバクバクいわせながら書いて、書いて......終わった〜!!

 その大仕事とは、本です。またインテリアの本ですが、今度のテーマはひと味違います。たぶん日本では、まだほとんど取り上げられていないテーマだと思います。それってまあ、別の言葉ではニッチな分野ともいいますけど......。

 発売は4月下旬予定です。ただ、震災の影響で用紙が不足しているそうなので、もしかしたら変更になるかもしれません。確定次第、詳しい内容をお知らせします。

 締め切りまであと数日というときに起きたのが、今回の大震災。家族の無事がわかって、ほっとした後に押し寄せてきたのは、多大な情報と葛藤。
「こんなときに仕事している場合じゃない」「すぐに日本に帰るべき、一人でここにいても意味がない」「いや、家族をベルリンに呼ぶべき」と、いろんな思いが交差して、胸がつぶれそうで。

 だけど、この状況でも本の締め切りは一日たりとも延びなかったし、雑誌の仕事もウソみたいにスケジュール通りに回ってて(地震発生2時間後に「初校出ました」というメールがごくフツーに来た)、結局私はベルリンで仕事をし続けることになった。

 ベルリンでは、日本人が自発的に募金活動などをはじめた。その情報は、ツイッターやフェイスブックでどんどん広がっている。

 私も自分ができることを、できるときに、淡々とやろう。そして続ける。

 ということで、今日は日の丸バッグ募金へ。バッグを5ユーロで購入し、実費を除いた額が寄付される仕組み。
http://www.facebook.com/event.php?eid=106362756111722&index=1

 その後、私がバッグを持っていたら、向こうからも同じバッグを持ったドイツ人男性が。お互いニッコリ。 

 ほかにもチャリティコンサートやアートイベント、ショップ店頭の募金箱、いろいろやっている。
 もちろん募金は、したい人が、したいときに、したいだけすればいいもの。募金活動も同じ。そして、ベルリンには「何かしたい」と考えている人が大勢いる。

 ベルリンに住み始めて以来、今ほど自分が日本人だということを認識したことはない。
 復興を願って、できることを淡々と、やります。 

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 ベルリンにいる私にとって、この大震災は本当にもどかしい。でも、今回はツイッターとスカイプが本当に役に立った。

 特にツイッターは、地震関連の情報を得るのにすばらしく有効だった。避難場所、交通状況、サバイバル術......自分一人ではとても調べられないことを、みんながどんどん伝えてくれる。
 私も、有益な情報はなるべくリツイート(回す)ことにした。外国という「安全地帯」にいる自分ができる、せめてものことと思って。

 2日目になると、被害が少ない地方の人は少しずつ落ち着いてきた。その頃になると、ニュースの衝撃的な映像のせいもあって、私も含めてみんな精神的にしんどくなってきたようだった。

 ひとり暮らしの人は心細いだろうし、家族や友人と連絡が取れない人もいる。そんなときに黙っていたら、きっと心がおかしくなってしまう。

 ツイッターは、そういう時にもすごい威力を発揮する。ツイッターの使い方は人それぞれだけど、私はお会いしたことのない方々とも、ツイッターを通して話し(つぶやき)合う。
 そうすることで、たぶんお互いに心が落ち着き、温かい気持ちになる。面識のない人とのほうが、言いやすいこともあるだろう。

 そんな、人の温かさを共有したい。ツイッターを見ていると、人間の力を信じられる気がするんだよ。

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どうか無事で

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 頭の片隅にはいつもあった、私がベルリンにいるときに日本に大地震が来たらどうしうようって。
 ニュースの映像を見るとつらい。とにかく自分にできることをしようと思う。義援金を送る、何か書く、祈る。

 私の家族は、みな無事です。
 まだ救助されていない方々の一日も早い救助と、一日も早い復興を祈っています。

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 えー、一時帰国中に録音した曲の中から、今度は「夏の終りの麦藁帽子」をYou Tubeにアップしました。

「夏の終りの麦藁帽子」
http://www.youtube.com/user/YYODOH

 これは昔作ったオリジナル曲で、作曲がピアノ、作詞は私が担当。この組み合わせでは、私が先におおよその歌詞を書いて渡して、ピアノ担当がそのイメージで曲を書いて、最後に調整、っていう作り方をしていた。歌詞を先に書けるのは、私にとっては非常にラク。
 この曲の完成時には、歌詞と曲がはまったなーと感じた覚えが。バンドの定番曲って存在だったかな。

 この曲は自分の中に染みついているのか、歌い方が当時とあんまり変わっていない。本当は、年月を経るごとに少しずつ変わっていきたいと思ってるんだけど。

 この録音も、先日公開した「胸の振子」と同じときにしているにもかかわらず、「夏麦」のほうは声のかすれが気にならないのは不思議。
 うーん、やっぱり「胸の振子」は、単に歌い込んでないってことなのか。

 また、これまでにYou Tubeに公開した曲はすべて、下記でお聴きいただけます。
http://www.youtube.com/user/YYODOH

 お暇なときにでも一度。

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(前回から大きくした写真ですが、今回はいろんな人が写っているので、また小さくしてみました)

 いやー、どうにかこうにか終わってよかったよ。

 1週間前にいきなり知った、今日の発表会。教室開始1周年記念で集まるというのは前々から聞いてたけど、まさかそこで私たちのクラスも踊るとは思ってもみなかった。
 ちょっと今立て込んでるしなー、もしかしたら行けないかもなー、なんて超第三者的立場で考えてたのに、いきなり当事者の1人に。

 上級者クラスはともかく、私たちのクラスは本当にのほほ〜んとやっているので、人に見せるようなものではないのよ。でもま、親睦会みたいなもんだし、楽しめばいいってことでね。

 会場は公民館のようなところを借りて、食べ物は各自持参で。私は当然のごとく日本食を期待されていたので、おにぎりを持って行った。だって、寿司とか無理だもん。生まれてこのかた作ったことないんだから(威張ることじゃあないが)。

 踊りの衣装は決まったものはないんだけど、「カラフルなシャツで」といわれていた。カラフルか......どう考えても私のワードローブにはないので、赤に近いピンクのシャツを購入。これ、普段は着ることないだろうなあ。
 そしてもう1着は(なんと2演目も発表)中国服。これも持っていないので先生から貸してもらうことに。

 中国の色彩感覚は、赤×黒とか、私にとっては派手に感じる。教室仲間の私服を見てても、そういう組み合わせが多い。そのへん、私の感覚とはかなり違うなーと、いつも思う。

 そして肝心の踊りは......まあ、こんなもんでしょ。いいの、楽しければ。
 でも実は、けっこう家で練習したりしたのよ。振りを覚えていなかったからね。
 私は人前でやるときは、例えお客さんが身内だろうと友人だろうと、ちゃんとやりたいほうでね。もっと気楽にやればいいのにと思うんだけど、それができない。そんな性分だから、つい自主練をしてしまう。

 全部のクラスの発表が終わった後は、持ち寄った食べ物を並べてブッフェ状態に。生徒さんのご家族の方々もいらしていて、ちょっとおしゃべり。

 そんなこんなで、弁当づくりから始まった長い1日が終わってほっとしたわ。は〜。

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アイラブ・ハンザ都市

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(今回から一部のご要望にお応えして、写真を大きくしてみました)

 これまでドイツの街を旅してきて、気がついたことがある。それは「どうやら私はハンザ都市が好き」。

 ハンザ都市というのは、中世のドイツでバルト海沿岸を中心に発達した自由商業都市。リューベック、ハンブルク、ブレーメンといえば、ハンザ都市の雰囲気がわかるかも。

 でも、もちろん私は歴史的な背景からハンザ都市を好きになったのではなく(世界史は大の苦手)、街の雰囲気が好きなわけ。
 前にも書いたけど、どうも私はメルヘンチックなお城や家よりも、レンガ造りのごっついゴシック建築とか、ギーベルハウス(飾りのついたファサードがある建物、装飾的破風)が好きらしい。いや、とても好き。そういう建物を見るだけで興奮してきて、やたらと写真を撮りまくってしまう。

 そしてこの前、またしてもテンション上がりまくった街へ行ってきた。
 それはリューネブルク。
 ここは塩で有名な、歴史のあるハンザ都市。街角を曲がるたびに、レンガやギーベルハウスが次々と現れる。なおかつここには木組みの家もたくさんあって、私にとってはアミューズメントパーク状態。
 同じ道を何度も行ったり来たりして、写真を撮ったり家を眺めたりした。こういう時間がすごく楽しい。

 この街はベルリンと比較して、雑貨店(これがドイツには少ないんだ)やおしゃれな花屋さんが多い。きっと生活にゆとりがあって、センスがいい人が多いんだと思う。

 なぜリューネブルクに行ったかと言えば......それは、私が以前ここに書いた、大好きなテキスタイルデザイナー(シルクスクリーン作家)さんに会いに行ったから。
 ということで、もうすぐ紹介しますよ、この方の家! 私が惚れ込んでいる作品とインテリア、早くみなさんにも見ていただきたい!

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