
松永さんお手製ツヴィーベルクーヘン!
前回に引き続き、ベルリン在住マスター・ライフオーガナイザー松永明子さんとのベルリンインテリア対談です。第2部は、松永さんが貸し出すアパートメントからわが家に場を移しました。
対談のお供は、松永さんお手製のツヴィーベルクーヘン! これは酵母入りの生地の上にタマネギとベーコンをトッピングして焼いたもの。ドイツ風タマネギピザという感じです。
私はパンもお菓子も全然焼か(け?)ないので、手作りのおいしさに大感激でした。
そしてこのツヴィーベルクーヘンに欠かせないのが、秋だけに飲めるフェーダーヴァイサー。発酵途中のワインですが、まるでジュースのような甘さで何杯でもイケてしまうのです。

わが家で飲み会と化しました
......と、ついつい食べ物に関して書きたくなりますが、テーマはインテリア。
前回は、ベルリンっぽいインテリアとは何か?というところで終わっていました。
一言で言うならそれは、古さと新しさ、ハンドメイドを自分流にミックスしたインテリアだと思います。
一般的にベルリーナー(ベルリンっ子)は、ブランドで固めたようなインテリアがあまり好きではありません。それよりも、蚤の市やユーズド家具ショップで入手した古い家具を組み合わせたり、自分で家具を作ったりしてミックスしています。デザイナーズ家具やイケアの品でインテリアを統一したりはしないのです。
また、賃貸でも壁や床をある程度加工できるので、好きなように手を加えることも珍しくありません。
こうして、自分だけの空間を作り上げているのです。そのセンスが素晴らしくて、これまで飽くことなく取材を続けてきています。
数を数えていないので正確なところはわかりませんが、私はこれまで200軒近いお宅を訪問してきたと思います。たくさんのお宅を見て人と話すうちに、いつしかセンスのいいお宅に住む人の共通項が見えてきたのです。
それは、「自分をしっかり持っているということ」。
自分という軸がぶれないと、どんなスタイルのインテリアであれかっこいいと思います。
本がたくさんあろうが、物が多かろうが、自宅なら自分にとって心地いいことがいちばんです。主役は、そこに住む人たちなんですから。
インテリアというのは、室内を飾り立てることではなくて、自分を見つめて、心地よく過ごせるように設えることだと思うのです。
松永さんによれば、それはライフオーガナイズと同じ考え方なのだとか。でも考えてみたら、それは当たり前のことなのかもしれません。自分自身の生活・住まいを心地よくするのは、自分しかありません。
松永さんが提案するライフオーガナイズも、私が書くインテリア本も、暮らしを心地よくするための一つのヒントだと思います。少なくとも、ヒントになることを願って活動しています。
快適生活を考える松永さんとのインテリア対談は、私にとって大変刺激になりました。このコラボ企画、またいつかやりたいです。
松永さんが書かれた対談第2部はこちらからご覧ください。第1部はこちら。