2007年9月アーカイブ

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 今年もやってきました、Federweisser(フェーダーヴァイサー)の季節! Federweisserとはこの時期だけ飲める発酵途中のブドウの飲み物。ワインとブドウジュースの中間のようなもので、微炭酸がありシュワ~ッとさわやか。
 もうすぐ日本に一時帰国するので、帰る前にどうしても飲んでおきたくて前から機会を探してたのよ。ジュースみたいとはいえアルコールはちゃんとあるので(私が買ったのは12%だった)、1人で1本空けるのもちょっとね~と思っていたら、何人かで家で飲むチャンスが。この日を逃したらもう飲めないかも。こりゃもう買うしかない。

 そこで、飲む場所の近くのワイン屋で購入。なぜ飲む場所の近くかというと、Federweisserは発酵中のため、瓶の栓はゆるくしかしまっていない。倒すとこぼれてしまうから、持ち運びには気を遣う。だからなるべく飲む場所の近くで買うことをおすすめ。写真のものは1本約4ユーロ。高くないよね。

 とにかくさわやか。甘めでジュースみたいだから、お酒が苦手な人でもいけちゃう。発酵が進むにしたがって、甘さは徐々になくなっていく。でもずーっと置いておけばワインになるというわけではなく、まずくなるだけと聞いた。瓶にも早めに消費したほうがいいと書いてある。
 でも、がんばって飲みきろうとしなくても、こんなに口当たりがいいんだから気がついたら1本ぐらいすぐだって。やっぱり1人で1本空けてもいいかなー。

TAKEN16号できました

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 おなじみベルリン発日本語フリーペーパーTAKEN(テイクン)、最新16号ができました。今週あたりからいつものお店に置かせていただいています。
 今回の特集は「TAKEN Cafeにいらっしゃ~い!」。楽しい「おうちカフェ」の提案や、マイスター直伝ドイツ菓子のレシピなどをご紹介しています。読んでください。

 ウェブ版はこちらで。

ようやくALEXAに行く

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 この前、ようやく行ってきた、ALEXA(アレクサ)に。
 ALEXAとは、今月12日にオープンしたショッピングセンター。前々から話題になってて、オープン当日は入場に20分待ちとか聞いた。なので、ほとぼりが冷めるまで待とうと思ってたのだ。わざわざ並んでまで入りたくないし。

 オープンして1週間以上も経っていたためか、もちろん待たずにすぐ入れた。中は巨大。時間もそれほどなかった私は、地上階の店しか見られなかった。そこだけの印象だと、ちょっとお高めの店もあるけど、メインはH&MとかZARAとか、どこのショッピングセンターにも必ず入っている顔ぶれだなーという感じ。まあ、この手の店は1ヵ所にまとまっていてくれると、確かに便利ではある。

 でも同じショッピングセンターなら、東京の新丸ビルとか六本木ミッドタウンのほうが、きっとおもしろいよね。消費に関する分野って、日本のほうが絶対に魅力的だと思う。日本に帰るとつい買い物したくなっちゃうもんね。気の利いたものが多くて、物欲が湧いてくる。
 その点、ベルリンは欲しくなるものがあんまりないから、お金を使わなくて済む。これって、長所だか短所だか。

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 すみません、まずは訂正&お詫びから。
 前回、「ハーゼルナッツ」と書いてしまいましたが、これは「ヘーゼルナッツ」の間違いです。お詫びして訂正します。
 ドイツ語では「ヘーゼルナッツ」のことを「ハーゼルヌス」というんです。「ヌス」とは「ナッツ」のこと。そこだけ自動的に日本語にして、「ハーゼル」を「ヘーゼル」にするのを忘れていました。ご指摘をいただくまで、まったく気がつきませんでした。非常にまずいです。文章を書く仕事に携わっているものとして、本当に反省しきりです。ご指摘いただいた方、どうもありがとうございました。

 さて、今回はまたしても街路樹紹介。もう何回も書いているけど「カスターニエン」です。単数形は「カスターニエ」だけど、普通は「カスターニエン」と複数形でいうことが多いです。まとまっている木や実を指すことが多いので。

 辞書を引くと「クリ」と載っているけど「カスターニエン」は食べられません。食用のクリは「マローネン」といいます。秋になると、焼き栗屋台とか、ときどき見ますね。
 
 食べられないカスターニエンだけど、見た目はツルツルしててかわいい。拾って部屋に飾ってみたりとかします。お金がかからない、秋らしいインテリアでしょ。

 昔は「カスターニエン」のことを「ロスカスターニエン」とも言ったとか。「ロス」とは馬の意味。なんで馬のカスターニエンなのか? 聞くの忘れてた。役に立たない内容で、本当にすみません。

 今回はお詫びで始まったので、終始「ですます」調で、どうもなんかヘンです。すみません。

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 ベルリンの道という道には街路樹が植わっている。だから季節ごとにいろんな花が咲いたり、綿毛が舞ったりして楽しませてくれる(花粉アレルギーも多いんだけど)。

 今の季節はハーゼルナッツ。枝から自然にぽとんと落ちたハーゼルナッツの実が、歩道のあちこちに転がっている。
 ハーゼルナッツは、栗のイガに似た、ウニみたいなイガに包まれてるけど、さわっても柔らかいので痛くない。むしると、中からちっちゃなドングリみたいな実が出てくる。これはそのまま食べられる。でも、ちょっとかじってみたけど、あんまりおいしくなかった。お菓子とかに使えばいいのかな。

貯水庫で展覧会

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 先週~今週は自分の中で展覧会ウィーク。今回は古い貯水庫で開かれている、音の展覧会"singuhr-Hoergalerie"

 会場は、今はもう使われていないレンガ造りの貯水庫。小高い山があって、その下が貯水庫になっている。中はいったいどうなっているんだろうと前から興味があったんだけど、実はここで展覧会が開かれているのを最近知って、会場目当てで行ってみた。

 受付でお兄さんに、ヘッドホンつきの金属製の箱を渡される。ヘッドホンをして会場内の照明にその箱を近づけると、なにやら音が聞こえるらしい。箱を持ち逃げされると困るので、それと引き換えに私物を預けるというシステムだった。

 入口の黒いカーテンを開けて入ると、中は薄暗い。もともと水がたまっていた場所だからかび臭かったりするのかと思っていたら、それはなかった。
 貯水庫は円筒状になっていて、壁沿いに通路がある。この通路沿いにハロゲンランプのような小さな光が、ぽつん、ぽつんとついている。そこに箱を近づけてみる。
 ガサガサガサ、ドッドッドッ、フヮンフヮン、光ごとにいろんな音がする。箱を光に近づけたり遠ざけたりすると、音もそれに反応する。音にあわせて、箱を持ちながら軽く踊ってみたりする。楽しい。

 この展覧会は今月23日までなので、興味のある人は急いで。
 会場:Grosser Wasserspeicher 入口はBelforter Str.
 開場時間:水~日 14~20時
 最終日の23日は、なんと24時までやっているらしい。

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 「車を回す人がいる」という噂を前々から聞いて、ずっと気になっていた。
 日本人アーティストの作品らしいんだけど、車を回すって、いったいどういうことなんだか。でも、なんとなく引っかかっていて、いつか見たいものだと漠然と思っていた。

 そうしたらチャンスがやってきた。
 前回のこのコーナーで書いたアジア・パシフィック週間の一環で、JAPAN NOWというイベントがある。多数の日本人アーティストが作品やパフォーマンスを披露しているが、ここで車を回す作品を見られるという。

 場所はミッテのTheaterhaus Mitte。入口を入ると中庭で緑色のトラバント(旧東ドイツ時代の車ね)が宙ぶらりんになっている。モーターが下に置いてある。これで回すのか。人に聞いたところ、このモーターはもともとトラバントのものらしい。
 そこへ、ふんどし姿のアーティストの久保田弘成さん登場。モーターにつなげてあるハンドルを握ると、トラバントがぐるぐる回りはじめた。そして大音量の音楽。

 ぐるぐるぐる......
 "かえろかな~、かえりたい~"
 ぐるぐるぐる......
 "ふるさと~、夢んなかー"

 細川たかしの『望郷じょんがら』にほだされたのか、これが作品の力なのか、なんだか涙ぐんでくる。回る車で泣けてくる。タバコを口にしながら車を回し続ける、ふんどし一丁の久保田さん。

 見られてよかった。このパフォーマンスは「ベルリン一人旅」というタイトルで、今月19日までの毎日19時から。ぜひ。

アートでわくわく

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 今週からベルリンではAsien-Pazifik-Wochen(アジア・パシフィック週間)というイベントが始まっている。ベルリン中の何十ヵ所にも渡る会場で、アーティストたちが展覧会やパフォーマンス、ライブなどを行なうこのイベント、知り合いの日本人アーティストが多数参加している。楽しそうなので行ってみた。
 オープニングの日にはたくさんの人たちが集まっていて、パフォーマンスもあり、おもしろかった。
 私はインスタレーションが好きで、こういう展示を見るとそれだけでわくわくする。これだけのことをするのは大変だっただろうなあ、とか、なんでこんなことを膨大な労力をかけてするのかなあ、とか思ったりもする。

 ヨーロッパのほかの国の首都に比べて、物価が安くて土壌が固まってないベルリンには、自称・他称アーティストが山ほどいるけど、実際のところアートというものがどういうものだか私にはわからない。特に現代アートというのはわかりにくいものだと思う。
 でも、私はこの場所にいるだけで楽しかったし、わくわくした。そういう思いをさせてくれたら、それはアートなのかな? 
 
 このイベントは今月23日まで。ほかにも見たい展示があるから、早く行かねば。

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 私が書かせていただいている『オレンジページ インテリア and Home』の3号が書店にて発売中です。
 今号は、いつもの「海の向こうのインテリア」コーナーに加え、「ベルリンのクリエーターがつくる個性あふれるインテリア」というタイトルで、3名の方のお住まいを、どーんと10ページに渡って紹介することができました。
 今回ご紹介しているみなさんのお住まいは、どれも三者三様の個性が出ていて素敵です。ぜひ、みなさんに見ていただきたいです。そして、もしおもしろかったと思っていただけたら、巻末のアンケートのおもしろかった記事の欄に「ベルリンのクリエーターがつくる個性あふれるインテリア」コーナーをあげていただけたらうれしいです!

 住まいというのは、その人の考えや生活があってこそのものだと思います。だから、雑誌で見ておしゃれだからといって、なんでも真似すればいいというものではないでしょう。そういう点で、ベルリンの住まいはとても参考になると思います。「私はこうだから、家もこう」みたいなね。

 また、いつもの「海の向こうのインテリア」コーナーも、今回はドイツ人の考えをちょっとだけ書けたかなと。インテリア雑誌なので、テーマからあまりかけ離れてはいけないと思うんですが、表面的な流行とか、洋式だけじゃなくて、「なんでそういうのが好きなのか、そういうものを選ぶのか」という背景をなるべく書きたいと思っているんです。そういうのって、暮らしてみてはじめてわかることがたくさんあるのでね。

 しかし、なんで私は自分の仕事の紹介をするときだけは丁寧な口調になってしまうのだろう。現金だなー、まったく。お恥ずかしい。

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 ベルリンの夏で物足りないのは、花火。日本ではあちこちで開かれる花火大会が、ベルリンにはない。あったとしても、どっかのお祭りのときにショボくポンポンとあがるぐらいだ。そんなの花火とは認めない。

 でも、昨年から始まった花火大会"Pyronale"が、また今年も開催されたのだ。昨年は会場内で涙しながら花火を見た私は、今年ももちろんチケットを買うつもりだった。

 ところが、今年はずっと天気が悪い。雨がやたらと降る。当日雨が降ったりしたらやだから、ギリギリまで様子を見よう、と思っていたのが間違いだった。「天気も大丈夫そうだし、チケット買うぞ」とプレイガイドに向かったのは大会前日。そこで係の人からあっさりと「もう全部売切れですよ」と言われてしまったのだった。

 不覚だった。どうせ行くつもりなら、さっさと買っときゃあよかったんだ。一緒に行こうと言っていた友だちに売り切れてしまったと詫びを入れ(悠長に構えていた私がなんか悪かったような気がしたのだ)、なぜもっと早く買わなかったのかと落ち込んだ。

 が、待てよ。盛大な花火大会なのだ。サッカー・ワールドカップの決勝戦も行なわれた、ベルリンのオリンピック競技場の向かい側のどでかいスペースであげるのだ。近くから見えないわけはないではないか。

 と思った私は、当日の夜に会場へ。ダフ屋の存在もちょっとだけ期待したがそれはなく、競技場のフェンスの外でひたすら開演時間を待つ。この時期のベルリンはもう寒い。立っているうちに足元・指先まで血が流れていかなくなったのか、感覚が半分なくなっている。それでも、待つ。

 その間約1時間。真っ黒い空がパッと明るくなった。あとはもう、バーン、バーン。
 いやー、やっぱり花火はいいよー。花火が私をどれだけ感動させるかは、もうこのコーナーにもちょいちょい書いたのでもう書くまい。とにかく、いいのだ。
 ということで、チケットなくても全然問題なし! みなさんも来年は見てください。

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 日本でビアガーデンといえば、デパートの屋上が典型じゃない? 会社帰りにみんなで行って、枝豆とかつまんだりしてさ。

 ドイツのビアガーデンは、本当にガーデンなんだよね。緑の中にベンチがガーッと並んでて、そこで飲む。
 ところがこの前、ショッピングセンターの屋上にビアガーデンがあるという案内が出ていて、「お、日本風じゃん」と思い、ちょっと見てみた。

 で、行ってみたところ、これが日本と同じ屋上にあるとはいえ、似て非なるものだったんだよねー。なぜかって、浜辺仕様になってるんだもん。
 海のないベルリンでは「シュトラントバー(浜辺バー)」というのが人気。シュプレー川沿いの空き地に白い砂を敷いてデッキチェアを並べ、夏だけの期間限定バーとなる。これがけっこう、"なんちゃってリゾート気分"が味わえていいんだけど、それはあくまでも川辺だからよ。屋上に砂浜作ったってさあ。どうなのよ。

 まあ、たとえビルの屋上だろうと、デッキチェアに寝転んで空と足元の砂しか見ないんだったら、そこがどこでも一緒だけどね。

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 9月に入って完璧に「もう夏は終わっちゃったな~」って感じ。晴れても暑くないしね。
 ......と思っていたところに、ビール工場のお祭りのお誘いが! ベルリン郊外にあるBerliner Buergerbraeu(ベルリーナー・ビュルガーブロイ)というビール工場で、土日にお祭りがあったのだ。
 ビール好きとしてはもちろん二つ返事で行ったところ、ビール以外にもいろんなイベントが。おもしろかったのが、「湖上ビールケース運びレース」。
 この工場は湖のほとりに建っているのだけど、工場から対岸までの湖上にビート版の道を作り、その上をビールケースを持ちながら歩くというもの。いちばんたくさんケースを対岸まで運んだ人が勝ち。もちろん途中でバランスを崩して水中に突入したり、ケースを落としたりなんてこともあり。年齢、性別を問わずいろんな人が参加していて楽しかった。
 見ているこちら側の手には、もちろんビールジョッキ。工場で飲むビールは、なんかうまい気がするね。
 ミュンヘンのオクトーバーフェストみたいな規模では全然ないけど、このローカルっぽさが逆にいい感じだった。

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